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10月の言葉から

 急に暑くなってきたなと思ったら、明日から夏時間。時の早さに驚く。心に残った10月の言葉から―。「もっと活発な貿易活動を」。外務省指導者研修で訪日した若手女性社長。日本での見聞がお互いのニーズに気付いた。社会に発信力のある立場の人の理解がビジネス面での交流へ。日本の現状をどんどん発信してほしい▼「母が一緒にいてくれたから、いつもの苦労を乗り越えられました」。本紙のメール取材に、まさに演歌の一節のようなコメントを日本語で返してくれた。来週21日に「母きずな」でデビューするエドアルドさん。初の非日系ブラジル人演歌歌手の誕生となる。生みの親と育ての親の面倒を見たいという。日本での活躍に期待するとともに、早くも凱旋コンサートが楽しみだ▼「幼い頃、日本で父に連れられていったのを思い出して涙が出た」。コロニアに浪花節が響くのも久々。浪曲師、春野恵子さんの熱演に拍手を送りつつ目頭を押さえる人も多かった。日本でも聞く人が少なくなった伝統芸能。コロニアでは、その時代を知る人も少ない。今回の来場者で、親世代や日本のことを思い出した人も多かったのでは。主催者として改めて、演者、来場者に感謝申し上げたい▼「普段口数の少ない人も寄稿してくれた」。創立20周年を記念し、農協婦人部連合会(ADESC)が3年越しで完成させた『道―Caminho―』。ずっしり重い600ページに、約100人の寄稿をまとめた。黙って夫を支えてきた人も多いのだろう。この一冊には、口には出せなかった本音の部分や、家族へのそれぞれの思いがぎっしり詰まっている。(剛)

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