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学校占拠の余波収束せず=5日目に立てこもり8校に

 【既報関連】アルキミンサンパウロ州知事が来年より行おうとしている州立校の再編計画に反発し、ジアデマの学校で9日夜、サンパウロ市西部ピニェイロス区フェルナン・ジアス・パエス校(F校)でも10日朝から始まった生徒達による占拠は継続、拡大し、同調する動きは8校に及んだと13日付伯字サイトが報じた。
 13日にサンパウロ市西部ヴィラ・ジャグアラー区のピオ・テレス校やヴィラ・イナー区のドナ・ロザ・デ・アラウージョ校でも占拠が始まった事で、サンパウロ市内と大サンパウロ市都市圏内の計8校が占拠された。
 F校には13日も外部からの物資差し入れや、同地区にあるゴドフレッド・フルタード校の生徒の加勢があり、約100人の生徒が立てこもっている。裁判所は12日、同校生徒に13日午後のサンパウロ州政府との会談を提案し、会談後24時間以内の明け渡しを通達した。
 当初は「生徒達の良識を信じる」とし、未成年者相手に手荒な行為をしないとしていた軍警だったが、挙動不審な生徒を退去させるのを阻止しようとした人々に催涙スプレーを浴びせたり、警棒で叩いたりする場面も出てきている。
 F校の占拠活動には、クーニャ下議長解任を求める女性運動や家無き労働者運動、銀行職員組合なども支持を表明、同校を訪問したりしている。
 14日に行われる全州立校での学校と父兄と面談を前にして、学校占拠は、〃交渉材料〃としての性格も帯びてきた。