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ジウマ大統領(公式写真=Credito: Roberto Stuckert Filho/PR)
ジウマ大統領(公式写真=Credito: Roberto Stuckert Filho/PR)

ジウマ訪日キャンセル決定か=フォーリャ電子版等が報道=デウシジオ上議逮捕の余波で=13年に続いて2度目?!

 G1電子版27日午後3時42分で、来週12月3、4日に予定されていたジウマ大統領訪日は「キャンセルされるはず」、フォーリャ紙電子版午後2時4分は《ジウマはキャンセルした》、コレイオ・ブラジリエンセ紙電子版午後4時35分も《ジウマは日本とベトナム行きをキャンセルした》と報じた。日伯外交樹立120周年を記念した今回の訪日では、ブラジル側は牛肉輸出の解禁とインフラや物流への大型投資を期待していた。ジウマ大統領の訪日キャンセルは、2013年6月下旬に予定されていた訪日が大規模マニフェスタソン時に続き、2回目となる。

 同G1記事は《キャンセルの動機は、今週突然起きたデウシジオ・ド・アマラル上議逮捕のドタバタに伴って、今月中に連邦議会にかけられるはずだった「緊縮財政案」や「今年の基礎的財政収支の黒字目標」の承認がずれ込んでおり、大統領府としてはそれを最優先したい意向がある》と説明する。
 ジウマ大統領は30日にまずCOP21パリ会議に出席し、12月1、2日にはベトナムを訪問。そのあと3、4日に日本へ向かう予定。キャンセルの可能性があるのはベトナムと日本の部分のみ。
 昨年8月に来伯した安倍晋三首相とは「外交120周年を機に、外交関係をグローバル戦略パートナーのレベルにまで引き上げる」ことで同意していた関係で、その後の両国関係の確認とその時の共同声明を受けたテーマの具体化について今回協議される予定だった。
 ブラジル国営通信26日付などによれば、26日の会見の時点では、ブラジル外務省のジョゼ・アルフレッド・グラッサ・リマ大使(外務審議官)は「大統領訪日の機会に、加工牛肉の日本市場参入を用意になるのではと期待している」と述べた。
 同大使は「日本はアジアにおける最も伝統的なパートナー。120周年は高いレベルでの往来が行われており、昨年のマウロ・ヴィエイラ外務大臣が訪日し、今年は秋篠宮両殿下をお迎えし、それに続くもの」と今回を位置づけた。
 日本は2012年以来、ブラジル産牛肉の禁輸をしていることから、ブラジル政府は以前から解禁に向けた交渉をしており、それに対応して、ブラジル側では高級和牛生肉を輸入する検討も。外務省のセシリア・イシタニ大使も「顔と顔を突き合わせるこの機会に相互承認の結論がでると希望する」と語ったという。
 リマ大使が明らかにしたところでは、使節団一行には社会経済開発銀行(BNDES)のルシアノ・コウチーニョ総裁、ヴァーレのムリーロ・フェレイラ社長らを初めとする数十人の企業家が随行する予定だった。
 ブラジル外務省の考え方としては、現在、鉄鉱石や鶏肉などの一次産品に偏っており、多様化させたい強い意図を持っている。リマ大使は「ブラジル政府はインフラや物流への投資を期待している。日本側はマラニョン、トカンチンス、ピアウイ、バイーア地方の鉄道や港湾施設などに関心があるようだ」と述べている。


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 ジウマ大統領が日本に行きそうになると〃大事件〃が起きる――2度目ともなれば、もはや一種のジンクスといえそう。ちなみに小泉首相が04年に来伯したのを受け、翌05年にルーラ大統領が、訪日だけを目的に返礼訪問した。ただし08年7月にルーラ大統領は北海道で行われたG8北海道洞爺湖サミットで訪日はしている。14年8月には安倍首相が来伯、今回は日伯外交120周年を記念してのジウマ大統領訪日となるはずだった。

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