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天皇誕生祝賀会の様子
天皇誕生祝賀会の様子

ベレンで天皇誕生日祝賀会=1氏、4団体に外務大臣表彰も

 【パラー州ベレン発】在ベレン領事事務所(小林雅彦領事所長)は11月25日午後、天皇誕生祝賀会をベレン市内プリンセーザ・ロウサン(旧ヒルトン)ホテルで開催した。日系各団体の代表者やブラジル人の招待客など約200人が参加した。
 会場には天皇皇后両陛下の御真影と日伯両国旗が飾られ、挨拶に立った小林領事所長は、「天皇陛下は来る12月23日に82歳の誕生日を迎えられる。お健やかな毎日を過ごされています」と陛下の近況を述べた。
 また今回は、外務大臣表彰該当者の発表と表彰も行われた。これは日本と諸外国との友好、親善関係の促進に顕著な功績のあった個人や団体が表彰されるもの。ベレン管内では1個人と4団体が表彰された。個人受賞は、マラニョン日伯協会会長、副会長を歴任し、マラニョン州の日本語教育に多大な貢献をした山田清さん。
 団体では、越知日伯学園、パラー老人クラブ、ベレン日系協会、北伯日語普及センターの4団体が受賞した。
 越智日伯学園はブラジルの教育制度に基づく学校でありながら、カリキュラムの中で日本語や日本文化を取り入れた情操教育を行う等、将来の親日家育成に大きな貢献を行ったことが認められた。
 北伯日本語普及センターは設立以来38年に亘り、日本語教育の振興と普及、北伯地域の日系社会の地位向上に努力した結果の受賞だ。
 パラー老人クラブは発足以来、高齢者の親睦を図る活動を通じて、高齢者の社会参加を促進してきた。また機関誌「老荘の友」の発行により、高齢化する日系社会における生活の質の向上、その健全な発展に寄与した功績が評価された。
 ベレン日系協会は創立以来、日本語学校を運営し、約20年間青年層に対する日本語教育において、日系社会に留まらず広くブラジル社会における日本語普及へ尽力してきた実績が受賞につながった。(パラー州通信員 下小薗昭仁)

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