ホーム | 日系社会ニュース | 日本館、お色直し完了=中島工務店4度目の改修
老朽化した木材を取り替える職人
老朽化した木材を取り替える職人

日本館、お色直し完了=中島工務店4度目の改修

 【既報関連】中島工務店(本社・岐阜)が自費で請け負った日本館の修復作業が17日、全て完了した。日曜日以外の午前8時から午後6時まで作業し、当初は先月25日から22日まで約1カ月だった工程が、職人らの迅速な作業によって3週間ほどで終了した。
 添え木によって屋根裏の補強を行い、古くなった柱の一部を継ぎ換えた。特に正面玄関の天井は老朽化によって、10センチほど沈んだ状態だったという。
 3週間で一通りの修繕作業を終えた後は、空いた時間を利用し障子の張替えやはしごの作成、願掛けを兼ねた修繕記録の棟札を作った。日本館運営委員の伊藤誠施副委員長は、「レールがさび付いて20年間開かずだった障子が開くようになった。仕事の細かさに感心してしまう」と、驚きを交えしきりに感謝を示した。
 作業期間中は建築業の関係者などが見学に訪れたほか、週刊誌「ヴェージャ」も取材に。伊藤さんも対応に追われたそうだが、「1日に2、3組の見学者があった。電話の問い合わせも多く、日本館という文化財の価値・関心を高めることができた」と喜んだ。
 中島紀于社長は「夏にも関わらず涼しい気候が続き、非常に作業がしやすかった」と振り返り、「棟梁格3人に20代の若者を3人連れてきた。彼らには外国で働くことへの生きがいを感じてほしい。地球に優しい木材を使った日本のものづくりを、世界中に発信してほしい」と後進にエール。最後に「これで100年はもつ。100年後にまた工事しに来ます」と笑い飛ばした。


□関連コラム□大耳小耳

 日本館の修繕を終えた中島工務店。同社は当地以外に豪州など、外国での仕事にも積極的。また過去には11年間ほど、大工の職業訓練校も運営協力したとか。「学校だけで3億円ぐらい使ったかなぁ」と笑う中島紀于社長には、聖市支店開設という野心も。「作らないものは偽札、麻薬、兵器の3つだけ。それ以外は何でも作りますよ」。同社の伯国進出の際は、ぜひ木造住宅の発注を。

image_print

こちらの記事もどうぞ