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生活保護=増加する在日伯人受給者=大泉町では3割が外国人=「強制送還しろ」の声まで

 昨年12月24日、朝日新聞は《町の生活保護受給者、外国人が3割超=群馬・大泉》と報道、《ブラジル人が多いという》との一言も入っており、日本人から在日伯人への反感に油を注いだ状態になり、ネット上のあちこちで「ブラジルへ帰れ」「強制送還しろ」とのコメントも書き込まれている。生活受給者に外国人、中でも伯人が多いことは以前から問題視されてきた。これを機会に現状を探ってみた。

 1990年代から〃ブラジルタウン〃と呼ばれ、人口の1割を伯人が占めることで有名だった群馬県大泉町。金融危機後に32万人から18万人に在日伯人が激減した現在も、驚くことに町人口の16%超を外国人がしめ、10%近くが伯人とむしろ増え気味だ。
 同新聞記事には《町福祉課によると、14年度末の生活保護受給者は町全体で527人(382世帯)。このうち外国人は171人(97世帯)で全体の32・4%を占めた。4年前の10年度末は町全体で377人(262世帯)。このうち外国人は104人(56世帯)で27・6%だった。ブラジル人が多いという》と報じた。
 産経新聞電子版2013年5月18日付《泡と消えた〃デカセギ神話〃、日系ブラジル人女性が家族より日本の生活保護にすがる「理由」》記事には外国人受給者の数は10年前の倍になっていると報じた。
 以下、同記事には《国籍別では韓国・朝鮮人が最多。国民年金に加入していなかった在日韓国・朝鮮人の「無年金世代」が高齢化しているのが最大の要因だ。大阪市では23年の外国人受給者(1万869人)の約9割を占めた。伸び率が急速なのは、1980年代以降に来日したフィリピン、中国、ブラジル人らの「ニューカマー」と呼ばれる人たち》とある。
 さらに《ブラジル人居住者が全国最多といわれる浜松市ではリーマン後に一時、ブラジル人の保護率が8%に達した。同市全体の保護率(0・9%)と比較するとその突出ぶりは顕著》とし、「母国に帰っても生活保護の水準まで稼げない人が多い。フリーライド(ただ乗り)感覚の外国人受給者もいる」という「ある自治体の担当者」のコメントを掲載した。
 生活保護では月10万円余(約3500レアル)がもらえる。当地でそれだけの手取りをもらうのは簡単ではない。
 毎日新聞電子版09年4月9日付《長野の失職ブラジル人、生活保護を集団で申請》に対し、「朝鮮歴史館」サイト管理人は《日本人が飢え死にしたり、首をくくったりしているのに何でブラジル人に生活保護を出すんだよ》とコメントした。同種の書き込みはネット上のあちこちで見られる。
 金融危機後、悪化しつつある生活保護受給ブラジル人への日本人の感情は、ブラジル側としても放っておいていいものだろうか。

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