ホーム | 特集 | ブラジル生長の家=宝蔵神社大祭60周年記念 | 第60回宝蔵神社大祭厳かに=南米諸国から1万2千人集う=粛々と200万柱を奏上
拝殿で挨拶する寺前理事長(生長の家ブラジル伝道本部提供)
拝殿で挨拶する寺前理事長(生長の家ブラジル伝道本部提供)

第60回宝蔵神社大祭厳かに=南米諸国から1万2千人集う=粛々と200万柱を奏上

 生長の家ブラジル伝道本部(寺前継雄理事長)は10日、「第60回宝蔵神社大祭」「イベロアメリカ・アンゴラ・全伯第32回流産児無縁霊供養塔供養祭」を聖州イビウーナ市にある練成道場内の宝蔵神社で行い、前々日から準備に来ているスタッフを含め信徒1万2400人が参拝に集った。今回は南米諸国だけでなく、メキシコ、スペイン、ポルトガルからも参加があった。この様子はポルトガル語圏諸国へも生中継され、インターネット越しでも各国の信徒が参拝した。

 前日から参加するサンカエターノ在住の田辺澄子さん(86、大阪)は、「以前は痛みがあり、身体が思わしくなかった。でも先祖だけでなく他の親族や知人の供養も始めたら良くなり、今は病気もなく元気で車の運転もしている」という。「根っこが先祖で幹が私たち、葉が孫たち子孫。先祖に感謝し、さらに後世に伝えることが大事」と語った。
 射るような日差しで気温が上昇する中、午前8時半には社前の境内や敷地内各地に設置されたテレビ画面や3基の屋外大画面の前は信徒で埋め尽くされた。敷地内の講堂では前日に引き続き朝7時から、約500人の講師が先亡者の名前を読み上げて霊牌に宿す「招霊」が行われていた。

アルゼンチンから参拝に訪れたマリア・ガブリエラ・トゥルベルさん

アルゼンチンから参拝に訪れたマリア・ガブリエラ・トゥルベルさん

 式典の前には、村上真理枝前理事長が大祭の意義を説明する講演を行い、その中でアルゼンチンから参加のマリア・ガブリエラ・トゥルベルさん(50)が紹介された。マリアさんは30年前に生長の家に出会い、家族や自分自身のことなど全て快方へ向かったという。それがみ教えによるものだと実感し、27歳から熱心に信仰している。今回この式典に参加できたことをとても喜んでおり、「信仰することによって無限の力が生れる」と熱く語っていた。
 午前9時15分、厳粛な雰囲気の中、寺前理事長ら全伯の幹部が宝蔵神社拝殿に入場。宮司を務める宮裏準治ラ米教化総長により宇宙浄化の祈りが捧げられ、全員で「聖歌」を合唱。本殿の扉が開かれると宮裏総長が祈願文と祭文を読み上げ、亡くなった講師を含む先亡者が招霊され、主神に奏上された。
 その後、全員で聖経「甘露の法雨」を読経、参拝者が境内の香炉に焼香した。再び総長により祈りが捧げられ、本殿の扉が閉じらた。
 寺前理事長は挨拶の中で、当日午後2時前までに各地より届けられた先亡者の霊牌、198万5千7百柱が宝蔵神社に奉安されたと発表した。
 午後1時からは、宝蔵神社横にある流産児無縁霊供養塔モニュメントにおいて、「イベロアメリカ・アンゴラ・全伯流産児無縁霊供養塔供養祭」が行われた。この式典も同様に祈願文や祭文が読み上げられ、全員で「甘露の法雨」を読経した。
 13年前に生長の家に出会い、練成会セミナーにも参加するほど熱心に勉強しているアナ・パウラ・ド・ナシメントさん(聖市、39)は、「ブラジルには先祖供養の習慣はないが、すばらしい教えだと思う。供養を始めてから、全てが良い方向へ向かった」という。
 「現在、信者の多くが非日系人で、講師も90パーセントが非日系人」と寺前理事長は言う。先祖供養という習慣がないキリスト教国で、この教えが多くの人に受け入れられているのは驚くべきもの。これは『万教帰一』という教えの下、国や地域、民族による宗教、文化的な違いを否定せず、その国々に合った教えを説いているからだといえる。
 ブラジル伝道に尽力された先人たちにとっては、『先祖供養』の大切さを実感し、感謝を込めて心から祈る非日系人の姿が多く見られたことこそが、何よりの供養になったことだろう。


隠れた最重要行事「招霊祭」=講師500人で霊牌に御霊宿す

厳粛な雰囲気で拝殿に入る宮裏ラ米教化総長(生長の家ブラジル伝道本部提供)

厳粛な雰囲気で拝殿に入る宮裏ラ米教化総長(生長の家ブラジル伝道本部提供)

 宝蔵神社大祭は生長の家の年中最大行事で、先亡諸霊を宝蔵神社に祀る式典だ。本祭に先立つ9日から、イビウーナ練成道場内では大切な準備である『招霊祭』が始まっていた。
 まず始めに、昨年の大祭で納められた霊牌(供養する先亡者の名前が書かれた札)が、宝蔵神社内の霊殿から取り出される『みたまぬきの儀』が行われる。これは、1年間祀った霊牌から御霊をぬき、役目を終えた霊牌が焼却されることを、祀られていた御霊に対し「断りを入れる」という意味を持つ。その後、霊牌は焼却される。
 次に、全伯各支部や南米諸国、中米、ヨーロッパなど各国から集まった新たな霊牌に御霊を宿す『招霊祭』が行われる。まず宮裏準治ラ米教化総長により祈りが捧げられ、『招神歌』という祭詞が述べられた後、壇上では交替で聖経『甘露の法雨』の読経が続けられる。

約500人の講師が招霊を行う(生長の家ブラジル伝道本部提供)

約500人の講師が招霊を行う(生長の家ブラジル伝道本部提供)

 その間、各支部から選ばれた講師500人が分担して霊牌に書かれた先亡者の名前を読み上げ、御霊を霊牌に宿す『招霊』が午後6時まで続けられた。招霊された霊牌は次々に木箱に納められ、大祭で主神に奏上された後、次の年の大祭まで奉殿に保管される。
 つまり、邦字紙では今までほぼ記事にされていないこの招霊祭こそが、大祭で祀る霊牌を準備する大事な準備作業だ。
 今では招霊する講師もほとんどが非日系人で、今回はメキシコからの講師も参加。壇上ではスペイン語の『甘露の法雨』の読経も見られた。
 宝蔵神社では1日に5~6回、毎日欠かさず祈りが捧げられるという。大祭当日も参拝に来た信徒らが次々に霊牌に記入している姿が見られた。

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