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サンパウロ州=1~4月の水泥棒が4割増加=水量計の不正操作で課金逃れる
サンパウロ水道公社(Sabesp)が、今年最初の4カ月間で水泥棒が7419件発生し、昨年同期比で41%増加したと発表した。
同社によると、水泥棒は1日あたり61件発生しており、その多くは一般住居でのものだった。
違反の多くは水量計の不正で、課金を免れて不正に利用された水の量は10億リットル以上と見られている。この量は人口11万人の街を1カ月間賄える。
昨年1年間で、不正利用された水の総量は37億リットルで、これは40万人規模の街全体の1カ月の使用量にあたる。14年は25億8千万リットル、13年は26億1千万リットルの不正使用があった。
水泥棒の典型的な手口は二つあり、水量計を不正操作するか、水道管を操作して、水が水量計を通る前に引き込んでしまうかだ。水泥棒は、水の消費量が露骨に落ち込んだ家庭を不審に思い、Sabespが調査に入って発覚する。
発生件数の上では、水泥棒は一般家屋で多く発生しているが、その規模は小さい。したがって、Sabespの注意は洗車場、ガソリンスタンド、ホテル、バー、パン屋、レストランなど、より規模の大きい水泥棒を起こす可能性のある施設に集中する。
サンパウロ市の場合、Sabespは、昨年摘発した水泥棒の内、507件についての被害届を警察に提出、15件については具体的な捜査も開始された。
Sabespは現在、家庭での水漏れを発見し、水浪費抑制意識を啓発するための講座の受講者の受付を行っている。この講座はサンパウロや周辺都市にあるSabespの営業所で開催されており、受講料は無料となっている。(30日付G1サイトより)