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柔道映画の原作が日語に=「柔道精神持つブラジル人知って」

(左から)マックスさん、中田さん、馬欠場さん、宮川さん

(左から)マックスさん、中田さん、馬欠場さん、宮川さん

 当地の柔道映画「グランデ・ビットリア」の原作「アプレンジス・デ・サムライ(侍の修行)」の日語訳版『柔道に学ぶ』が出版された。原作者はブラジル人柔道家マックス・トロンビーニさん、中田みちよさんが翻訳を手がけた。
 同作は退学直前になるほど荒れた少年が柔道との出会いをきっかけに、修練から得た教訓によって人生に打ち勝つという成功物語。
 当初は映画の日本語版制作が検討されるも、著作権等の問題で実現しなかった。だがブラジル講道館有段者会の岡野脩平名誉会長が、「柔道の精神を正確に体現するブラジル人がいることを日本人にも知ってほしい」との肝いりで、宮坂国人財団等へ協力を要請。理解を得て出版に繋がった。
 書籍は全日本柔道連盟、講道館、中学体育連盟、高校体育連盟などへ寄贈された。原作者のマックスさんは「柔道を通じ礼や敬意、忍耐など日本文化の真髄に触れた。忍耐強く諦めなければ、道は開かれることを学んだ。日本の子供たちにも夢を持ってもらえば」と完成を喜ぶ。
 師匠である馬欠場卯一郎さんが運営するバストス柔道場で、現在同協会の専務理事を務める傍ら、道場の経営再建のため、講演会や自己防衛デモンストレーションなど各地で精力的に活動している。「自分と同じような境遇にある子供たちを、柔道を通じて全うな人間に育ててゆきたい」と目を輝かせた。
 本書は日本向けに刊行されたが、希望者には50レアルで販売中。問合せは宮川さん(service.miyagawa@gmail.com)まで。

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