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天皇陛下誕生日=健康と皇室の弥栄願い—文協、公邸で祝賀会開く

ニッケイ新聞 2012年12月8日付け

 今月23日に79歳を迎えられる今上天皇陛下の誕生日を祝し、文協の移民史料館で5日午前9時から祝賀会が開かれ、天皇皇后両陛下の肖像画を前に50人以上が集まった。文協、伯協、県連、老ク連、日伯文化連盟が共催した。
 祝賀会には在聖総領事館の佐野浩明首席領事、文協の木多喜八郎会長、援協の菊地義治会長、県連の園田昭憲会長、ブラジル日本商工会議所の近藤正樹会頭、遠方はアラサツーバからノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長など、日系団体代表らが多く出席した。
 文協女子コーラス部の合唱に合わせ、ピアノ伴奏で日伯両国歌を斉唱後、木多会長は「天皇陛下はブラジルに特に御心をお寄せ戴き、三度に渡ってご来伯下さり、日系社会に対しても数々の温かい激励のお言葉を賜りました感激は、在伯日系社会の一員として生涯忘れえぬもの」と敬意を表した。
 続いて佐野首席領事が挨拶し、最後に園田昭憲県連会長の掛け声で万歳三唱、乾杯を行なった。
 なお、正午からはモルンビー区の総領事公邸で、華やかに祝賀会が開催された。日系団体や日系企業代表のほか、各国の総領事、ブラジル政府関係者なども訪れたが、来場者数は昨年より100人以上少ない約320人にとどまった。
 福嶌教輝総領事は招待客と一人ひとり握手を交わして出迎えた後、「天皇陛下はブラジルで苦労された移住者に深く敬意を払い非常に深い思いをお持ちであり、私も両陛下が残された御心に対する当地社会の強い思いに幾度も触れた」とあいさつし、総領事として今後の日伯関係の強化に貢献することを誓った。

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