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トヨタ自動車=Pフェリス工場拡張を発表=6億レ投資、カローラエンジンも

テメル大統領はトヨタ社との会見の様子をわざわざツイッターで配信して喜んだ

テメル大統領はトヨタ社との会見の様子をわざわざツイッターで配信して喜んだ

 自動車メーカー各社が軒並み販売激減にあえぐなか、数少ない販売台数増を記録するブラジル・トヨタ――。今年開所したばかりの中南米初のエンジン工場であるポルトフェリス工場の設備拡張のため、6億レアルを投資することを先月29日に発表した。19年下期までに、日本から輸入していた「カローラ」のエンジンを現地生産に切替る方針だ。
 同工場は、革新的技術を導入し、鋳造・加工・組立の全工程を一つの建屋に集約した同社でも世界に二つしかない工場の一つ。エティオスのエンジン生産を担っており、生産能力は年間10万8千基。今回の設備拡張で年間17万4千基まで拡大し、新たに200人の雇用が創出される。
 エスタード・デ・サンパウロ紙30日付けは、スティーブ・セイント・アンジェロ最高経営責任者がテメル大統領を訪問し、「カローラのエンジン生産のための新たな投資は、伯国並びにラテンアメリカにおいて我々の長期的な約束を示すものだ」と語ったと報じた。
 現地生産への切替えにより、国内部品調達率を上げ、為替リスクを回避することで事業の安定化を見込む。
 また、リカルド・バストス広報副部長は、「伯国市場は必ず回復すると確信しており、今年は20%輸出拡大を目指している」と語る。伯国市場を輸出拠点とも位置づけ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、今年7月にはペルーへも輸出を開始。今年の輸出台数は約4万台を見込む。
 今年8月には「サンベルナルド・リボーン」と称し、4800万レアルを投じて、研究開発デザインセンター設立による活性化プロジェクトを発表したばかり。過去10年で生産台数が最低水準にあるという経済不況のなか、新たな投資計画の発表となった。
 現在、自動車販売台数シェアーは昨年の7%から9・17%まで伸ばし、第5位となったトヨタ自動車。経済回復を見据え、着実に準備を進めている。

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