ホーム | 特集 | ビラ・カロン沖縄支部60周年=マンモス県人会の大黒柱=還暦を500人で盛大に祝福=先人の遺徳を偲び誓い新たに

ビラ・カロン沖縄支部60周年=マンモス県人会の大黒柱=還暦を500人で盛大に祝福=先人の遺徳を偲び誓い新たに

ケーキカットで節目を祝う関係者ら

ケーキカットで節目を祝う関係者ら

 「マンモス県人会」を支える大黒柱、ビラ・カロン沖縄県人会支部(上原テーリオ会長)は20日、同会館で『先没者追悼慰霊法要』並びに、『創立60周年記念式典』を開催した。戦後間もなく、27会員から始まった同会は、現在520世帯の会員を抱え、2万人の集客を誇る「沖縄祭り」を開催するまでに成長した。還暦の節目に、関係者ら約500人が参集し、伝統継承への誓いを新たにした。

 午前10時から行われた法要では、献楽、献花、献茶に引き続き、真言宗遍照寺南米別院の野國勢信導師のもと、しめやかに法要が行われると、焼香に並んだ参列者は先人の遺徳を偲んだ。
 式典には、中前隆博在聖総領事、飯星ワルテル連邦下議(補欠)、大田恵子連下議、西本エリオ聖州議、羽藤譲二聖州議、カミア・ウシタロウ聖市議、大田正高聖市議ほか、沖縄県人会の島袋栄喜会長、その他支部の会長らが出席し、祝辞が相次いだ。
 上原会長は、「弛まない勇気と相互扶助の精神で、同胞の援助に尽力し、沖縄県系人社会の発展に多大な貢献をされた」と振り返り、「先輩たちの汗と涙は、決定的に私たちの人格形成に影響したことは間違いなく、その遺産を次世代に継承していく責任がある」と力強く語った。
 政治家からの祝辞が相次ぎ、これまで同支部を支えてきた元会長や、かりゆし老人クラブ元会長、婦人部の現職及び元会長や、14回を数える沖縄祭り開催を裏から支えしてきた政治家などの功労者を称え、感謝状が贈られた。
 式典後、鏡開きに続き、乾杯が行われるとお祝いムード一色に。宴の幕開けを琉球舞踊「かぎやで風」で祝し、17団体が優美な舞や太鼓の演奏で参加者を魅了した。
 複数の部会から構成され、若い世代を積極的に登用し、文化、社会、スポーツに至るまで様々な年中行事を開催する同支部。次世代や地域住民への沖縄の伝統文化の継承を模範的に実施してきた。
 上原会長は、「地域を巻き込んで事業を行うことは、先人たちを温かく迎え入れてくれたことへの感謝。住民たちの生活の一部となるように門戸を開くことが重要。沖縄祭りのあり方はまさにその表れだ」として、地域社会に根ざした沖縄文化の発信と継承に意欲を見せた。


最も進歩的で積極的な支部=最大の沖縄祭り14年継続

 式典でかゆりし老人クラブの大城良雄会長は、「戦後移民の初期にあって、亡き上田孝明氏、上原清吉氏らの先輩らが、お互いの親睦と生活向上のために会の設立に尽力した」と振り返り、「いちゃりばちょうでーの心で、数々の困難を乗り越えて、一致団結して会館を建設した」と先人の遺徳を偲んだ。
 婦人部会長の金城和子さんは、「沖縄フェスティバルは最大のもので14年間も継続して行われ、結束の成果を誇る大成功を博している」と強調。県人会本部の島袋会長も、「多くの支部の中で最も進歩的であり、積極的な活動を展開している」と称賛し、「本部の重要な支えとなっている」と太鼓判を押した。
 沖縄県人会90周年記念事業や世界のウチナーンチュ大会が開催され、沖縄県系人にとって祭事が続くなか、中前総領事は「全ての沖縄県系人にとってこの創立60周年は、特別な年であることを再び示したものだ」として祝辞を述べた。
 飯星ワルテル連邦下議も、「沖縄の価値観を体現する上原会長は、沖縄県系人社会のみならず、日系社会のなかでも優れた指導者だ」と絶賛し、二世の若いリーダーに期待を寄せた。


日本―沖縄とブラジルの友好の絆を=ビラ・カロン沖縄県人会支部 上原テーリオ会長

上原会長

上原会長

 本日ビラ・カロン沖縄県人会支部、創立60周年記念式典を開催するに当たり、かくも多数のご来賓、並びに会員の方々のご臨席を賜り大変光栄に存じます。
 60年前と申しますと、沖縄県系コミュニティーがまだまだ多難な段階にありました。それにも関わらず、27人の先輩がたが、このビラ・カロン沖縄県人会支部を創立しました。
 その足跡を辿ってみますと、困難な局面においいて弛まざる勇気、相互扶助の精神を以って、恵まれない同胞に援助の手を差し伸べるなど、コミュニティーの発展に大きく寄与しました。その事実を見る時、先輩がたの観察力の強さをひしひしと感じさせられます。
 ブラジル社会との融合と適応にはまだ厳しい時代でありました。頼りとなるものは、働く意欲と勝たなければならない強い意思。すべての困難を克服して、輝かしい歴史を書き上げたのです。この英雄的行動は私達の尊敬に余りあるものであります。
 先輩たちの汗と涙は、決定的に私達の人格構成に大きく影響した事は間違いありません。ですから私達には、先輩が遺した勤勉さや敬老精神そして忍耐力、団結、連結精神という尊い教訓を、若い世代に継承していく責任があります。
 先駆者の貢献と歴代の役員諸氏の努力によって、27家族から始まったこの県人会が、現在の500世帯を超える会員数に至り、本日共に祝う事が出来る様になりました。
 今日の式典は、現役員と各部の貴重な協力の元、丹誠を込めて用意しました。また、先駆者の功績に捧げると共に、私たち行動の動機である若い世代へのメッセージとなる事を念願に企画しました。
 この有意義な機会に、私も決意を新たに、若い世代が引き続き県人会の発展に尽力でき、さらに日本―沖縄とブラジルの友好の絆をますます固め、協力体制を整える事を約し、御挨拶に代えさせて頂きます。
 ありがとうございました。

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