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障害、世代の枠越え熱中=卓球バレー聖大会を初開催

得点奪い喜ぶAACDチーム

得点奪い喜ぶAACDチーム

 障害者も楽しめるスポーツ『卓球バレー』の第1回聖市大会が先月26日、聖市の運動施設エテッキ・デ・エスポルチで行われた。日本卓球バレー連盟(本部・京都市)の指導を受けた現地協力者の吉田章則さん(43、埼玉)らが企画し、当地の障害児支援協会(AACD、Associacao de Assistencia a Crianca Deficiente)が協力した。こどものその、希望の家、AACD、モジスポーツクラブ、聖州大学の日本人留学生ら総勢49人が参加し、モジスポーツクラブチームが優勝した。
 1974年頃に日本で生まれた卓球バレーは、盲人卓球で使用する金属入りのピン球や専用ラケットを用い、ネットの下を転がして打ち返す競技。6人一チームの3回ラリー制というバレールールを採用する。
 卓球バレー連盟は競技普及のため、3年前から毎年にように堀川裕二副会長を当地へ派遣し、障害者施設や体育大学を巡回させ、講習会で指導者や審判の育成に努めてきた。今大会では現地協力者の吉田さんを始め、審判資格を持つ坂本一隆さん(44、広島)、永井登さん(21、大阪)、小原芽惟さん(21、秋田)らがボランティアで運営に参加し、過去に堀川さんが講習を行ったゴイアス州から伯人大学生の2人もやってきた。
 当日はこどものそのから6人、希望の家から9人、AACDから12人、モジスポーツクラブから8人が参加。健常者は1チームに3人までと規定されており、14人の日本人留学生らも各団体のチームに混じって参加した。最終的に8チームが組まれ、4チームずつ、2つのグループに分かれ、計16試合を行った。
 優勝はモジスポーツクラブチーム。試合後、同チームのマイラ・シャビエールさん(23、車椅子陸上競技選手)は「障害や年齢、経験の有無も関係なく皆が熱中できるスポーツだ」と初体験の卓球バレーの魅力を語り、同競技がパラリンピックの正式種目となることを期待した。「東京で4年後に戦えるように今から練習するわ!」と意気揚々と語った。
 準優勝は、AACDチーム。3位はこどものそのと留学生の混合チームで、入賞者らにはトロフィーとメダルが授与された。
 今回の大会について吉田さんは「普及には、人材育成と道具が必要。今後も大会を続けていく為に組織づくりをしっかりとしていきたい」と次回への意欲を語り、開催に協力したAACDのガルベス・アギナウドさん(77)は、「想像していた以上に多くの人々が参加してくれて嬉しい。次回はもっと大きな会になるだろう」と、初大会の成功に手応えを感じた様子だった。

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