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12月 2017の記事一覧

ブラジル人欧州移民=EU外追放件数が4割増加=ブラジルの不況で増加した移住者が標的に=各国が不法移民の取り締まり強化

15年に発生した欧州難民危機で、各国政府に難民受け入れを求める人々が起こした抗議活動(Avaaz)

 15~16年に、ブラジルでの不況を逃れるために欧州に移り住んだブラジル人労働者が、不法滞在者として国外退去命令を受けており、ブラジルが再び、欧州連合(EU)から域外追放される国民ランキングのトップテン入りした。  EUの欧州対外国境管理協力機関(Frontex)が18日に発表したデータによると、今年上半期に欧州各国がブラジル人 ...

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《ブラジル》ガレオン空港で麻薬などの密輸組織摘発=空港職員ら36人を逮捕

 連邦警察が19日、リオ市のトン・ジョビン国際空港(通称ガレオン空港)を舞台に暗躍する、麻薬などの違法商品密輸組織を摘発、空港や国税庁の職員を含む36人を逮捕した他、1人を強制連行し、事情聴取を行ったと同日付現地紙サイトが報じた。  「ガレオンのマフィア」と呼ばれる犯罪グループが摘発されたきっかけは、今年2月に、バイア州サルバド ...

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《ブラジル》最高裁=国家公務員の昇給見送りを却下=歳出削減を目指す政府に痛手

レヴァンドフスキ判事(Carlos Humberto/SCO/STF)

レヴァンドフスキ判事(Carlos Humberto/SCO/STF)  【既報関連】ブラジル連邦最高裁のリカルド・レヴァンドフスキ判事は18日、テメル大統領が出していた暫定令(MP)805/2017を差し止める決定を下したと、19日付現地各紙が報じた。  このMPは、国家財政健全化の目的で、「来年の国家公務員の給与増額調整を見 ...

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《ブラジル》最高裁がラヴァ・ジャット容疑の政治家に大甘判断=カブラル夫人やPP議員含む

 18日、最高裁の第2小法廷がラヴァ・ジャット作戦で容疑をかけられている政治家の告発を認めず、さらにリオ州元知事のセルジオ・カブラル被告の妻アドリアーナ・アンセルモ被告の処分を自宅軟禁に変えるなどの温情的な判断を与えた。19日付現地紙が報じている。  最高裁第2小法廷はラヴァ・ジャット作戦(LJ)絡みの政治家の審理を行うが、政治 ...

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東西南北

 もう既に来年に先送りになってしまったブラジルでの社会保障制度改革。JBSショックさえなければ通過しそうだったことを考えると、簡単に行きそうだったことが一転して、随分至難の業の域になったものだ。だが、同様の社会制度改革案が国民からの強い反対にあい続けてきたお隣のアルゼンチンでは18日、なんとか議会で通過させることに成功した。もっ ...

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東京五輪でスポーツ交流=ブラジル選手受け入れ9件=遠野市などホストタウンに

ブラジルのホストタウンとして記録されている自治体

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、スポーツの活性化、グローバル化の推進、観光振興などを目的として、日本の地方自治体が海外選手団の誘致を進めている。岩手県遠野市、静岡県浜松市などがブラジルの選手団の「ホストタウン」(受入れする町)として登録され、スポーツ交流を軸とした日伯の架け橋が築かれつつある。  「ホストタ ...

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《ブラジル》アントニオ猪木「元気があれば何でもできる!」=(下)=スポーツを通じた平和外交を=元気の秘訣は「踏み出す勇気」

姪・相良クリスチーナ泉さん(左)が逐次通訳をした

 プロレスラーとして偉業を成し遂げたアントニオ猪木氏は、その圧倒的な知名度を背景に、政界に進出。1989年に参議院議員に初当選し、史上初のレスラー出身の国会議員となった。以来、スポーツを通じた国際平和を軸足に置き、政治活動を行ってきた。  「世界的に知られたことで、外務省ではなく、個人的ルートによっても、外交の道が開けてきた」と ...

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89℃コーヒー・ステーション=東洋街に丸海グループ新店舗

店員が一杯ずつ淹れるカフェ・コアード

 丸海グループ(グオ・ジョニー社長)は、喫茶店「89℃コーヒー・ステーション」(Praça da Liberdade, 169)を19日、サンパウロ市のリベルダーデ広場に開店した。日本の喫茶店をイメージした店内ではコーヒーやケーキ等のほか、弁当や清涼飲料水も販売している。  飲み物はコーヒーからお茶、ホットチョコレートなど幅広く ...

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豊田豊さん=リオの近代美術館で展示会=展示作品69点、新作も

会場の様子

 日本人環境芸術家の豊田豊さんによる個展『豊田豊―O Ritmo do Espaco』が、リオの近代美術館(MAM、Av. Infante Dom Henrique, 85, Rio de Janeiro)で開催されている。来年2月18日まで。  豊田さんがリオの美術館で展示会を行うのは3回目。回顧録として企画された本個展では豊 ...

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どこから来たの=大門千夏=(11)

 老婦人と別れて歩き出した私は、沈んだ一人息子の話をサバサバと語ってくれた事がとても心に引っかかった。  息子に死なれて、あれから何年たっているのだろうか。一〇年たって子供をもらったという。その子が今、三〇歳になった。それでは四〇年経つのだろうか。  一人息子を亡くしたことは、夫を亡くした私よりずっとずっと悲しみが大きかったに違 ...

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