ホーム | 日系社会ニュース | 茶道裏千家の初釜に220人=新年迎え代表らブラジル普及に意欲

茶道裏千家の初釜に220人=新年迎え代表らブラジル普及に意欲

林代表のお手前披露

林代表のお手前披露

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)が15日、サンパウロ市のチヴォリ・ホテルで『初釜新年会』を開催し、会員や日系団体代表者など220人が出席し新年を祝った。
 午前10時から会場内の特設茶室で初釜が行われた。師範、生徒らが和菓子「椿」とお茶を参加者に振舞った。最後に林代表がお手間を披露。中前隆博総領事、商工会議所前会頭の村田俊典夫妻を濃茶でもてなした。
 午後1時頃、新年祝賀会が始まった。林代表があいさつに立ち、「自ら茶器などの道具を作る熱心な茶人もおり、100ある裏千家の海外拠点の中でブラジルは高い評価を受けている。これからも皆さんとともにお茶の普及に精進していきたい」と、思い新たに意気込みを語った。また、日系団体の代表者らも新年を祝いあいさつとした。
 その後、与儀昭雄援協会長が「お茶に乾杯、ビバ、サウーデ!」と乾杯の音頭を取り歓談の場となった。
 祝賀会中には福引やオペラ歌手によるアトラクションほか、「夕焼け小焼け」を会場一体で大合唱、拍手や歓声が上がり大盛り上がりとなった。
 林宗慶前代表を父に持つ宗一代表(本名=慶一郎、41、福岡)は、父の赴任にともない3歳で来訪した経験がある。インターナショナルスクールなどに通ったが、大学時は日本に帰国した。東京外国語大学で英語を専攻し卒業後は4年間、日本の裏千家で学び再度来訪、宗慶さんの手伝いを務めていた。
 代表として迎えるブラジルでの新年について、「趣味ではなく、本気で茶にはまってしまった茶人を増やしたい」と抱負を語った。

image_print