ホーム | 日系社会ニュース | 井上さんハリウッドで活躍=最優秀アートディレクター賞=1月に映画『Kumal』で

井上さんハリウッドで活躍=最優秀アートディレクター賞=1月に映画『Kumal』で

 聖州出身の二世、井上カロリーナさん(27)が、米国のハリウッド国際映画祭(HIMPFF=Hollywood International Moving Pictures Film Festival)。で映画『Kumal』により最優秀アートディレクター賞を受賞した。同イベントは、1月7日にロサンゼルスで催され、同作品はその他にも最優秀短編ホラー賞、最優秀メイクアップ賞を獲得した。

 アートディレクターとは、作品の世界観を演出する責任者の事であり、大道具や小道具、衣装などを使い、シナリオに書いてある物語を眼に見える形へと具現化する重要な役割。そこで井上カロリーナさんの才能が発揮された。
 受賞した作品『Kumal』について「物語は映画の世界観に大きく依存していて、とても特異的なものだった。製作の前段階では、多くの調査、試験、そして改良等に約3カ月も要したが、とてもやりがいを感じられた」と振返った。
 ハリウッドで働き出して数年、井上さんは既に映画30本の他、ビデオクリップ、CMやテレビの番組に携わっている。国際的に有名な日本人のディレクターである北村龍平さんやロシアの歌手であるアレックス・スパロウさん、ブラジル人女優タイラ・アヤラさん、テルマ・デ・フレイタスさんと共に仕事をした。
 現在は北村さんと共に映画『Downrange』に取り組んでいる。さらに、サブリナ・ぺルカリオさん、ベラ・シルヴァスタインと共に撮影される映画『Julia』の準備もしている。
 自身の仕事について、不安定な職であることや一週間の労働が80時間を越えるときもあり、祝休日や深夜に働く事もあるそうで「やりがいがあるが、とても疲れる仕事だ」と苦労を語った。それでも大勢の人がこの職に就きたがる理由は何なのか。答えは一つ、「映画に対する情熱」であると語った。
 故郷を離れ、勉強のためヨーロッパやアメリカ合衆国へ行き、キャリアを積んで5年以上。クリエイティブなセンスとアーティスティックな見方は、映画、CM業界の芸術部門の目に留まった。
 最近では「レッド・ソウル」という映画で、ロスサンゼルス、ブラジル映画祭の最優秀短編映画賞を受賞。

image_print

こちらの記事もどうぞ