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 歌誌『椰子樹』372号が3月に刊行された。《ぽっかりと穴のあいたるわれの日々うつろに身を置くところなし》(富樫苓子)からは亡夫への切ない気持ちが伝わってくる。《日に三度食事はいつも一人きり時には遺影を食卓に置く》(水野昌之)は「孤独好き」だという作者からのぞく亡妻への気持ちか。《南米に生まれ育ちし息子等に家系図写しみなに手渡す》(川上淳子)は最近はやりの「終活」(人生の終わりを準備する活動)に入れたい活動だ。《山国の生まれ育ちは遠く見るマンチケイラに心やすらぐ》(神林義明)の作者が長野出身だと思い出し、膝を叩く。《また雨の音がしており灯を消して静かに今日を振り返るとき》(多田邦治)からは心豊かに雨季を過ごす心構えを学べそうだ。

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