【既報関連】地理統計院(IBGE)が1日に「ブラジルGDP1%成長」と発表した事を受け、テメル大統領やメイレレス財相は「これで景気後退(リセッション)は終わった。社会保障制度、労働法などの改革を継続しよう」と、〃5・17JBSショック〃で失われた求心力回復に躍起になった。だが、市場関係者や経済学者たちは、景気回復基調に太鼓判を押すことに慎重、または懐疑的な姿勢を崩していないと2日付現地各紙が報じている。
今回の1%成長は、今年第1四半期(以後「今期」)のGDPが、昨年第4四半期(以後「直前期」)を上回ったに過ぎず、現在のGDPはまだ2010年の水準だ。