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回復傾向の今、打つべき手は?=商議所部会長シンポ24日

左から来社した平田事務局長と大久保企画戦略委員会委員長

左から来社した平田事務局長と大久保企画戦略委員会委員長

 5時間で今のブラジル経済の難解な動向が手に取るように分かる――ブラジル日本商工会議所の総務と企画戦略の両委員会が共催する『2017 下期業種別部会長シンポジューム』が24日午後1時からサンパウロ市インターコンチネンタルホテル(Alameda Santos, 1123)で開催される。日ポ同時通訳付きで、一般参加も無料。
 今回のテーマは「2017年上半期の回顧と下期の展望 回復途上のブラジル経済―いま打つべき戦略は」。
 景気が底を打ち回復傾向にあるとの見方のもと、現時点で打つ手があるのかを検討する。金融、貿易、自動車など11部会から現状が発表され、ブラジル経済の動向の詳細を一度に知ることが出来る貴重な機会だ。
 平田藤義事務局長は、「政府は政策金利を下げるなどの金融緩和で景気の押し上げを図っています。回復基調のなか、後手に回ってはいけません。経済の状況を俯瞰し打つ手を考えましょう」と呼びかける。
 大久保敦企画戦略委員会委員長は、「来年10月に大統領選挙を控えており、将来の政策は確かに不透明です。ただし、傍観するだけじゃなく、政策に左右されずいかに業績を伸ばすかを検討することが重要」と語り、「会員だけでなく、各業界の動向を知りたい方はぜひ来てください。ブラジルの事業に関心のある経営者、就職活動を控えた大学生、誰にでも参考になる機会だと思う」とし、参加を呼びかけた。
 参加希望者は事務局カリーナさん(電話=11・3178・6233、メール=secretaria@camaradojapao.org.br)へ。申込みは21日まで。午後6時開始の懇親会(カクテルパーティー)は会費70レアル。

 

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 商工会議所の平田事務局長は、「ここ数年の不景気で会員企業は減少傾向にある。去年1年間で12の企業が脱退し、現在日本からの進出企業の会員は約220社」と言う。昨今の不景気のため、当地から事実上の撤退、連絡事務所だけ残すケースが多いようだ。それでも平田事務局長は、「業種によってはすでに盛り返している業界もあって、景気は回復の兆しをみせている」と強調する。「ブラジル経済は最悪な状況ではない。シンポジュームに足を運んで正しい経済動向を確認して欲しい」と話した。底打ちしたとも言われるブラジル経済。実は撤退を考えている企業こそ参加してみる価値があるかも?

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