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重大事発生時こそ言葉に注意!

 29日午前6時前(日本時間、ブラジリア時間では28日午後6時前)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した事を受け、安倍総理が同日の会見で、「我が国に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、我が国の上空を通過した模様」と語った▼総理の言葉は「首相官邸」というサイトで確認したが、この文面だと北朝鮮が日本を狙ってミサイルを発射した意味になる事を総理や関係者が認識していたのか、それとも意図的にこのような表現をしたのかが気にかかる。「我が国に」という間接目的語挿入で日本が狙われたという意味になるとは認識していなかったのなら、ある意味、総理の日本語力の問題で、慎重さを求めるだけで終わる。だが、この言葉を意図的に入れたのなら、日本の戦争参加に繋がりかねない法案を連発してきた安倍政権が、北朝鮮の行動を利用して打った新たな布石といえる▼北朝鮮は既に「次の標的はグアム」と言っており、日本を標的にしたとは言い難い。だが、安倍総理の発言を、ナチス政権No.2のヘルマン・ゲーリングの「国民を戦争に参加させるのは簡単なことだ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」との発言に重ね合わせると、背筋が凍る▼安倍総理の言葉尻を捕らえ、言語学的な分析をするつもりはない。だが、NHKや毎日新聞などが「我が国に」の部分を削って報道した理由も気になる。北朝鮮の標的は韓国や米国ではなく、「日本」と語る事で、国民の不安をわざと掻き立てようとしたのなら、今後の舵取りへの不安も拡大する。(み)

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