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話題の映画「コモ・ノッソス・パイス」が公開=グラマド映画祭6部門受賞の人間ドラマ

 ブラジル国内で権威ある映画賞のひとつ、グラマド映画祭において、6部門で受賞した話題の長編映画「コモ・ノッソス・パイス」(「私たちの両親のように」の意)の公開が8月31日から、全国ではじまった。
 今作は、ブラジルきっての実力派女優のひとり、マリア・リベイロ演じるヒロインの家庭生活と人生を描いた作品だ。監督をつとめたのは、過去に青春映画「メリョーレス・コイザス・ド・ムンド」(「人生で最良なこと」の意)などを興業的にも成功させている女性監督のライス・ボダンスキーだ。
 ストーリーは、マリアが演じる女性、ローザの物語だ。ローザは2人の娘を持つ母親で、劇作家の希望が叶わず、愛着のもてない会社勤めをしている。そんな日常を癒す夫は最高の人生のパートナーだが、環境問題コンサルタントの彼は主張が多く、家にはあまり帰らないため、ローザは彼の浮気を疑っている。
 そんなある日、ローザは母クラリッセから自分の人生の秘密を暴露される。それは、自分がクラリッセの実の子ではなく、ヒッピーのような生活をしていた父が不倫の際にできた子供であったことだった。
 この映画はグラマド映画祭で、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、撮影賞の6部門で受賞した。とりわけ、母クラリッセを演じたクラリッセ・アブジャムラの演技が絶賛されている。
 この映画で示されるのは、現在の世の中における40代の女性の生き方や男女関係、複雑な母と娘の関係といった人間関係だ。これは、監督をつとめたライス・ボダンスキーの作品、すべてに共通しているテーマでもある。
 また、この作品で脚本をつとめたルイス・ボログネシは、ライスの元夫でもある。ルイスは2人の結婚関係を終わらせたことについて、「彼女が映画を作製するにあたって、家庭を持つということが支障になりかねなかったから」と説明。彼女のために自ら身を引き、彼女の創作を助ける立場に回っている。
 ライス監督が描く人間関係の物語は、こうした実生活があってのものだと言えるかもしれない。(8月31日付エスタード紙より)

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