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《リオ市》保健予算不正流用で市長起訴=医療関係者らのストが続く中

リオ市中央部の労働裁判所前で抗議する医療関係者達(Tomaz Silva/Agência Brasil)

 給与遅配などで医療関係者らが10日からストを行うなど、多くの市民を巻き込む混乱が生じているリオ市で、保健予算を不正流用した疑いで、検察や公選弁護人がリオ市長を起訴する事態が生じたと11~13日付現地紙サイトが報じた。
 リオ市の医療関係者のストは、11月に払われるべき13カ月給の半分はもちろん、10~11月分の給与さえ払われていない中で始まった。
 同市の公共医療機関では、医師や看護師の不足や医薬品・医療資材の不足が深刻で、長蛇の列が出来る、たらいまわしにされるといった事態が恒常化。この状態はストにより一段と悪化した。
 11日付G1サイトによると、クリヴェラ市長は11日、医療関係者5千人分の給与を12日に払うと約束した。また、同市西部にある三つの病院の諸経費を払うための資金3600万レアルも工面出来たと語った。
 だが、12日付アジェンシア・ブラジルによると、外注の医療関係者で10月以降、給与未払いの人は2万人を超える。初期対応を行う医療機関220の内、100の機関の職員2万人が参加したストは12日も続き、州の医療機関が対応に追われているとも報じた。
 13日付G1サイトなどによると、一部の病院や職員は10月分の給与を受け取ったが、三つの病院は通常の半分の医師しかおらず、重症の急患しか診ないなど、実質的なストが続いている。
 混乱が広まる中、クリヴェラ市長の要請を受けた保健省が12日、1億5千万レアルの緊急支援を発表。一方で、労働地域裁は、リオ市役所の口座の金3億レアルを差し押さえ、給与支払いに当てる事を命令した。今回は、4日の3億2500万レアルに次ぐ2度目の差し押さえとなる。
 クリヴェラ市長は、リオ市の財政問題は前任者から引き継いだとしているが、検察は11日、同市長がこの3年間に凍結したり削減したりして流用した保健予算は16億レアルに上るとし、同市長を起訴した。検察は、保健予算の削減や凍結、不正流用は今年だけで10億レアルと指摘。この額は今年度予算の15%にあたり、病床不足や救急医療施設の混乱、死者発生、医薬品や医療資材の著しい不足、手術の中止などを招いたという。
 これらの事情に医療関係者のストが重なり、同市では、脳梗塞や心筋梗塞を起こした患者が診察さえ受けられず死亡する例なども相次いでいる。

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