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文協RURAL=農業の新傾向などを学び=国士舘に160人

視察の様子

視察の様子

 文協農業関連交流委員会(桂川富夫委員長)が『第8回文協農業関連交流会』(文協RURAL)を、先月15から17日の3日間、サンパウロ州サン・ロッケ市の国士舘大学スポーツセンターで開催した。農業従事者や専門家など約160人が参加した。
 今回のテーマ「ノヴォ・RURAL」について、桂川委員長は「持続可能な農業やアグロツーリズモ(農業観光)など、『新しい農業』を表した」と説明し、「農業も社会、文化、環境変化による影響によって変わっていく。小さい農家もその変化を学ばなければならない」と同イベントの意義を語った。
 イベントでは持続可能な農業、農業観光、農業のIT化などを主軸に専門家の講演や視察が行われた。今回初の企画となった視察はワインの生産から販売まで行っているヴィニコラ・ゴエス社、無農薬農業を実践するアントニオ・ジアス農場などを訪問した。
 イベント開催を手伝った水本セウソさん(65、二世)は「今回初めて視察や展示を行うなど、とても良い内容になった。来年は告知に力を入れ来場者をさらに増やしたい」と意気込みを見せた。
 参加した同市在住のスナイリ・ミノルさん(76)は農業従事者の義兄を通じイベントを知った。「レベルの高い講演者や現在の農業観光についての説明が聞けて満足」と語った。

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