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JICA=日系社会次世代育成研修30周年=記念イベントに1期生も

30周年記念Tシャツを手にする斉藤所長

30周年記念Tシャツを手にする斉藤所長

 中南米地域の日本移民教育のため1987年から始まった日系社会次世代育成研修(中学生招へいプログラム)が今年30周年を迎えた。9日午後、聖市内のJICA事務所で行われた記念式典では、1期~30期生、来年渡日する31期生や保護者らが参加し、節目を祝った。
 イベントには斉藤顕生JICAブラジル事務所所長、野口泰在聖総領事のほか、日系5団体の代表者も出席した。挨拶に立った斉藤所長は、現在までに519人の日系人子弟が制度に参加したことを述べ、「2027年に続いていくように」と期待した。
 来年1月に日本に旅立つ31期生に向け、1、10、20期生らから挨拶が贈られた。
 1987年の1期生、小西ジェルソンさん(44、二世)は当時を振り返り、「初めて一人で海外に旅立った」と語った。小西さんはサンパウロ総合大学(USP)の工学部を卒業し、現在はイタウー銀行の投資アドバイザーとして活躍。年に2回ほど、日本で投資家向けの日伯経済セミナーを開いている。
 「この研修に参加したおかげで14歳だった自分が語学や日本文化を学べた。JICAの皆様、厚くお礼申し上げます」と流暢な日語で感謝を述べ、次にポ語で31期生向けて語り、鼓舞した。
 10期生の勢一ロジェリオ貞治さん(34、二世)は、日本出発間際の集合写真で日本の友人と離れるのが嫌で自分だけ泣いていたというエピソードを披露。「今では大切な思い出。この研修の経験があなた達の役に立てば良いと思う」と語った。
 勢一さんは05年にも日本に留学し、現在は丸紅ブラジルに勤めて11年目。機械やインフラ関係の案件に携わっており、日本本社の社員と毎日日語でやり取りしているそうだ。
 31期生から元研修生らに対する質疑応答後、30周年を記念したロゴが入ったTシャツが斉藤所長に贈られた。JICA職員、元研修生や研修参加者らで記念撮影し、懇親の場となった。
 高木フェリペ清さん(15、三世)は来年1月10日に伯国を発ち、2月7日に帰国を予定している。「日本で友達を作りたい。日本の建物や、社会の仕組みを知りたい」と日本での活動に目を輝かせた。

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