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博多一幸舎=「これぞ!」豚骨スープ絶賛=ラーメン戦争さらに激化へ?!

賑わいを見せた店内

賑わいを見せた店内

 5日にグランド・オープンした本場博多の豚骨ラーメン『博多一幸舎』(Rua Tomas Gonzaga, 45, loja E)―。初日から客足も上々、絶賛の声が相次いでいる。
 親子三代でテーブルを囲み、額に汗して麺をすすっていた谷口豊さん(31、二世)は「これぞ日本のラーメン!」とうなり、舌を巻いた。
 デカセギ訪日から4年前に帰伯した谷口さん。川崎市のラーメン屋で従業員として働きつつ、あちこちのラーメンを食べ歩いたという通だ。そんな彼が賞賛するのは何と言っても豚骨スープ。
 博多一幸舎の豚骨は、味と旨みを凝縮させた豚骨本来のクリーミーな味わいが特徴で、「豚骨界のハーゲンダッツ」との異名を持つ。オーナーの倉智隆昌さんによれば、当地の嗜好に合わせ、豚骨の独特の臭みを抑えているという。
 谷口さんは「濃い目の味を好むブラジル人にも人気間違いなし!」と太鼓判を捺す。「醤油や味噌を食べたいときは『ラーメン和』、豚骨は『博多一幸舎』という棲み分けができる」と予測。〃ラーメン戦争〃が新たな局面に突入しそうだ。
 母・乙美さんも「この豚骨の味が食べたかった。ブラジルでこの値段で食べられるなんてラッキー!」と笑みをこぼす。他のサンパウロ市ラーメン店と比べても一杯32レからと比較的安く、サービス料なしという点も魅力だ。
 一緒にラーメンを食べていた齢90を越える乙美さんの両親もぺろりと完食。「日本の美味しい味を食べに、元気なうちにまた両親を連れてきてあげたい」と乙美さんは喜んだ。
 ラーメンは「豚骨ラーメン」、ピリ辛の「ゴッド・ファイヤー」、「坦々豚骨」、「醤油ラーメン(28レ~)」の4種。パリッとした皮に、ジューシーで旨みが凝縮された一口餃子も人気。
 定休日の月曜を除く、午前11時から午後3時、午後6時から10時まで営業。問合せは同店(11・3132・6033)まで。

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