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サンパウロ州=黄熱病予防接種延長、2日まで=実施率期待したほど伸びず

 サンパウロ州保健局が19日、黄熱病の予防接種キャンペーンを2週間延長し、3月2日までとする事を決めた。同局の掲げる目標は、キャンペーン終了の時点で580万人が予防接種を受けている事だと同日付現地紙サイトが報じた。
 州保健局によると、1月25日に始まった予防接種キャンペーン第2弾(対象54市)では340万人強が予防接種を受けたが、実施率は期待したほど伸びていない。
 予防接種の実施率が最も低いのは、域内感染で死者も出たイタニャエン市を含むバイシャーダ・サンチスタで、予防接種を受けた住民は接種対象者の23・1%のみだ。パライバ渓谷や海岸部は33・1%、ABC地区は36%、サンパウロ市は46・2%となっている。
 州保健局が懸念するのは男性や青少年の関心の低さで、ショッピングセンターなどでも接種を行い、保健所も終日開いていた17日(当初のキャンペーン最終日)も、長蛇の列が見られた所は皆無だった。
 だが、実施率が比較的高いサンパウロ市でも、これまでに確認された域内感染者5人(内3人は死亡)は皆、予防接種を受けていなかった。
 サンパウロ市では、対象者の90%が予防接種を受けるまでキャンペーンを続ける意向で、サルの死体が見つかった公園の近くなどでは、保健所の職員らが戸別訪問をして予防接種を施している。
 サンパウロ州の場合、黄熱病感染者はここ11日間で25%増え、死者は29%増えている。なお、これまでに予防接種を受けた人の96%には、有効期間8年の薄めたワクチンが使用された。
 なお、保健省が16日に発表した最新情報によれば、17年7月1日以降の感染者数(死者数)は、ミナス州225人(76人)、リオ州57人(24人)、サンパウロ州181人(53人)、連邦直轄区1人(1人)の計464人(154人)だ。だが、リオ州は19日、今年に入ってからの患者が74人で33人が死亡との最新情報を発表し、予防接種期間を3月3日まで延長した。
 バイア州では19日から予防接種キャンペーンを開始。ペルナンブコ州では16日、サンパウロ州マイリポラン市を訪問した45歳男性が黄熱病に感染した事が確認された。