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《ブラジル》テーラ社会開発相=「生活保護政策のボルサ・ファミリアでは貧困は減らず」と発言=低所得者向け融資イベントで

 オズマール・テーラ社会開発相は15日、今月中にも、生活保護政策のボルサ・ファミリア支給額を5%以上引き上げるだろうと発言した。16日付現地各紙が報じた。
 政府は昨年、ボルサ・ファミリアの引き上げを行わなかった。テメル大統領は4・6%の増額を望んでいたが、経済政策班に、「そんな余裕はない」と諌められてのことだった。
 テーラ社会開発相は、「増額発表は3月中で、発効は4月末か5月になるだろう。調整幅は、家庭用ガス価格上昇の影響を和らげるため、インフレ率よりも高い、5%強程度」と語った。
 ボルサ・ファミリア支給額増大は7月に行われる予定だったが、家庭用ガス価格の上昇が著しく、前倒しとなった。
 同相はまた、「所得再分配政策は、極貧層には効果があったかもしれないが、貧困を減らすのには十分ではなかった。ボルサ・ファミリア導入後の14年間で、ブラジル社会の不平等は解消されていない」とした。
 これらの発言は、テーラ大臣がテメル大統領と共に出席した、社会政策受益者に向けた小型融資に関するイベントで行われた。
 連邦政府は17年下半期に、ボルサ・ファミリア受給者などの低所得者が小規模なビジネスを始めて経済的に自立できるように融資をしたり、彼らがより質の高い労働者になれるような無料講座を開設したりするプラノ・プログレジールを打ち出した。この政策による融資総額は、この半年間で20億レアルに達したという。

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