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「防衛でも緊密な関係を」=山本防衛副大臣、初来伯=防衛協力・交流覚書締結へ

慰霊碑を訪れた山本副大臣

慰霊碑を訪れた山本副大臣

 日伯の防衛協力・交流強化を目的として伯国防省高官との意見交換のため来伯した山本朋広防衛副大臣兼内閣府副大臣は、先月29日、イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑、日本館を訪問し、本紙の取材に応じた。
 14年7月の安倍首相の来伯に係る「日伯戦略的グローバルパートナーシップ構築に関する共同声明」において、協力分野の一つに防衛協力が挙げられた。同年8月には木原稔防衛大臣政務官が来伯、伯国では初となる防衛駐在官の派遣も開始された。
 防衛副大臣としては今回初めてのブラジル訪問となった山本副大臣は「物理的距離があり、これまで難しかった。少しでも話を前に進めて交流機会を増やしていき、防衛分野でも伯国とより緊密な関係を作っていきたい」と意気込む。
 今回の国防省高官との意見交換では「アジア地域の安全保障環境、防衛政策について理解を求めたい」として北朝鮮情勢を例に挙げた。「南米では重大な問題としては見られていないのでは」と見ており、「きちんと状況を説明し、国際社会において我が国の味方になってもらいたい」と意図を語った。
 現在、両国の間では「防衛協力・交流覚書」の締結に向けた話が進められており、「締結段階にきている」という。防衛協力の特定分野について、関係当局と今後調整を進めていく見通しだ。
 また、伯軍における日系人の活躍について、「非常に心強い。そういうところを頼りに、協力関係が進展すれば」と展望し、「政府は日系社会に対して常に大きな期待を寄せている」との気持ちをのべた。


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 防衛協力・交流の一つの例として、自衛隊練習艦隊の寄港がある。2008年の移民100周年、15年の日伯外交120周年では、海上自衛隊の練習艦隊がブラジルに寄港。アニェンビーでの移民100周年式典に臨席された皇太子殿下の御前を自衛隊が行進するという貴重な場面もあった。山本副大臣は「諸外国に行くと、何処でも海上自衛隊艦隊に来て欲しいという要望を頂き、歓迎を受けているのを肌身で感じている」という。今年の寄港地は検討中でまだ決定していないというが、今年はぜひともブラジルにも寄港して欲しいところ。

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