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日系病院の連携探る協議会=JICA主催、5病院が参加

協議する日系病院代表者ら

協議する日系病院代表者ら

 JICAサンパウロ出張所(斉藤顕生所長)は「日系病院連携協議会」を先月26日、同所で開催し、日系5病院の代表者が出席。病院間の連携や、進出日本企業との情報交換を行った。
 JICAが病院間の連携強化を目的に協議会を開催するのは今回が初めて。聖州内のサンタクルス病院、日伯友好病院、ノーヴォ・アチバイア病院、クリチバの杉沢病院、ベレンのアマゾニア病院の代表者と、JICA側から斉藤所長、佐藤洋史次長らが出席した。
 2015年、JICAに招聘により、前述の5病院とパラナ病院の代表者が日本の大学病院や医療機器メーカーを視察。これをきっかけに、病院の垣根を越えた事業展開を希望する声が上がり、協議の場が設けられた。
 協議会では、栄養士などのJICAボランティアが専門知識や技術を指導するために各地の病院を巡回することが提案された。他にも、病院同士の視察や、メッセージアプリによる手軽な情報共有が議題に挙がった。
 今後、約半年ごとに同協議会を開催し、次回は11月を予定。案の実現に向けて継続的に話し合いを続ける。次回からは今回トラックストの影響で欠席したパラナ病院も参加する。
 協議会の後、日系病院と進出日系企業との意見交換会が開催された。医療機器メーカーを中心に9社が出席し、自社の事業や商品についての説明した。病院関係者から「医療用モニターなど実用的な商品があった」「こういった会社があることを知らなかった」などのコメントがあった。
 斉藤所長は「今回の協議会を足がかりとし、日系病院間及び日系病院と進出企業間の連携強化が促進されることを確信する。ブラジルでは全医師数の約4%を日系医師が占める中、JICAとしても引き続き積極的に医療分野の協力を続けていきたい」と話した。


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 JICA主導の病院間、病院と日本企業間の連携事業は、すでに2017年から富士フィルムとサンタクルス病院、アマゾニア病院、サンパウロ大学付属病院で始まっている。富士フィルムが提供する医用画像情報システムを活用し、症例画像を共有。毎月、3病院で症例や治療法の検討会が開催されている。JICAは、これを好例とし、他の病院に枠を広げてさらなる技術・人事交流をすすめるつもりだという。日本の最新機器がこのネットワークを通じて導入されるようになり、日系病院が各地域の模範となれば、まさに提携は成功か!

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