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日本祭り=日系企業や進出企業も出展=池崎商会で移民史トンネルも

池崎商会のブース入り口をくぐると日本移民の歴史を伝えるトンネルへ

池崎商会のブース入り口をくぐると日本移民の歴史を伝えるトンネルへ

 先週の7月20~22日の3日間、サンパウロ市EXPOセンターで行われた県連の日本祭りでは、当地日系企業や日本からの進出企業も出展していた。特に目立っていたのは、3千平方メートルもの広さのブースで一般消費者向けに「Beauty Fair」を行なった池崎商会(池崎博文名誉会長)だ。ブース前に豪華な鳥居を設置し、入り口をくぐると日本移民110年、池崎商会の54年の歴史を伝えるトンネルが設置された。
 トンネルでは日本移民史を日ポ両語で説明。多くの人が足を止め、説明を読みふけっていた。日本移民の歴史の後は池崎商会の歴史や過去の商品などが展示された。
 家族で訪問したミナカワ・シルレイさん(48、三世)は「とても良い企画だと思う。第一回移民から今までの歴史をよく説明している」と評価した。
 ダイキン・マッケイ空調ブラジル社は、ブース後方のトラックの荷台にエアコン製品の機能を体感できるスペースを設置。日本から送られた同社製品のマスコット「ぴちょんくん」も人を集めた。ブース内で案内していた原田エリアナさん(45、二世)は「マスコットに人気が集まったほか、エアコンの購入について多数相談を受けるなどの収穫があった」と喜んだ。
 当地で日本の漫画を中心に出版するJBC社は漫画『AKIRA』の主人公がのるバイクの実物大模型を設置し、写真撮影に並ぶ人で賑わっていた。
 同社のエジ・カルロス・ロドリゲスさん(39)は同バイクを展示した理由を、「今年は同作品のアニメ映画上映から30周年、JCBから2巻を発刊したこと」と説明した。昨年7月に発刊した1巻はすでに在庫切れ、重版が決定したそうだ。
 バイク模型に跨り記念撮影をしていたラファエル・リマさん(30)は、日本祭り6回目の参加となったそう。今年の日本祭りについて「この祭りの特徴はなにより会場が広い! 漫画だけじゃなくて、日本文化についての様々なアトラクションもあって楽しい。凝ったコスプレイヤーが多いのも魅力」と笑顔で語った。

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