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聖市で国際なぎなたセミナー=橋本龍太郎夫人らが来伯

参加者全員で記念撮影(前列中央が橋本会長、その右後ろが森田会長)

参加者全員で記念撮影(前列中央が橋本会長、その右後ろが森田会長)

 ブラジルなぎなた協会(森田泰江(やすえ)会長)は8月31日から3日間、「2018年国際なぎなたセミナー」を聖市のサンパウロ天理会館で開催した。国際なぎなた連盟(本部=兵庫県伊丹市)の橋本久美子会長や理事らが来伯し、日本、アメリカ、ベルギー、ドイツから9人の講師と受講者が参加。受講者は日本の技術を学び、汗を流した。橋本会長は故橋本龍太郎首相の夫人。

 セミナーには聖市、ポルト・アレグレ、マナウスなどから集まった18人が参加。うち6人が男性で、60歳以上の受講者も。受講者らは真剣な面持ちで薙刀を構え、「メン!」「スネ!」と威勢の良い声を響かせた。

 今回は特別に国際なぎなた連盟からは橋本会長を始め日本、アメリカ、ベルギーの副会長、理事ら8人が来伯した。会長が来伯したのは20年以上ぶりとなる。

左から指導する木村さんと森田会長

左から指導する木村さんと森田会長

体調不良のため最終日から参加した橋本会長は「日本から遠く離れたブラジルで皆さんが稽古に励んでいるのは以前から聞いていた。今後もがんばってください」などと激励した。

 稽古は段と級ごとに4つのグループに別れて行われた。日本語、英語、ポ語が入り混じるなか2言語以上を話せる人が通訳を務めて進行した。

 講師は薙刀の構え方や、身のこなしなどを細かく指導。森田会長は「日本で習うのが理想だけど実際は難しい。先生方が来てくださるのはとてもありがたい」と話す。二日目と最終日には昇段試験が行われ、挑戦した10人全員が合格した。

 森田会長によると国内競技人口は20人ほど。「2年前に始めた78歳の人もいて、高齢でもできる。姿勢がよくなる。ぜひ多くの人に楽しんでほしい」と話した。

 ドイツ・ベルリン在住のトム・ワソマンさん(44)は8年前から始めた。元々日本文化に関心があり武道に挑戦したいと考えたが、膝を悪くしているため剣道ほど激しくないなぎなたを選んだ。

 ベルリンのグループはドイツ人の先生が教え、約10人の生徒が稽古に参加。「日本では女性の武道らしいけど、ドイツや海外の競技者は男女半々くらい。剣道経験者が転向して始めることが多いね」と話した。

 講師の木村恭子さんは今回が来伯5回目。「ブラジルの生徒はみんな楽しそうにやるわ」と微笑む。「初めてブラジルに来た25年前は袴の着方など基本的なことから教えたけど、今は有段者も増えレベルが上がっている」と話した。

 当地のなぎなたは1935年に移住した古川静(ふるもとしず)さんが持ち込んだとされる。80年に日本から高橋初江範士が来伯してデモンストレーションを行ったのをきっかけに、10人ほどで同好会を作り練習した。ブラジルなぎなた協会はその会を前身とし、93年に設立した。

 

 

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    ◎

 ブラジルなぎなた協会の稽古は週に2回。水曜日は聖市の栃木県人会館(Rua Capitao Cavalcanti, 56, Vila Mariana)で午後8時から9時半、土曜日は佐賀県人会館(Rua Pandia Calogeras, 108, Aclimacao)で午前8時から9時45分に開催。男女、年齢問わず参加者を募集中。問い合わせは森田会長(11・97526・6460)まで。剣道は激しすぎるけど、何か伝統武道をやってみたいという人にお薦めか。

 

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