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《リオ州知事選》ガロチーニョが出馬失格に=支持率2位もFL適用により

 27日、高等選挙裁判所(TSE)が、リオ州知事選に出馬している元同州知事のアントニー・ガロチーニョ氏(進歩共和党・PRP)に対し、満場一致で出馬登録を差し止めた。同日付現地サイトが報じている。
 ガロチーニョ氏は、妻のロジーニャ氏がリオ州知事だった2005~6年に州局長をつとめていたが、その際に保健局の公金2億3440万レアルを横流した嫌疑で告発され、第2審でも有罪となっていた。6日には、リオ州の選挙地域裁(TRE―RJ)がガロチーニョ氏に、フィッシャ・リンパ法の「裁判の2審目で有罪となった場合、刑期終了後も8年間選挙に出馬できない」を適用し、出馬登録を差し止めた上、10日以内に代替候補の登録を行うように命じた。
 だが、ガロチーニョ氏はTSEの判事から暫定令を得て、16日にTREの判決への不服の申し立てと、TREの判決差し止め要請の二つで上告した。
 だが、27日に行われたTSEの裁判では、報告官のオグ・フェルナンデス判事が示した、出馬を認めないとの見解に全員が賛成票を投じた。
 ガロチーニョ氏は「これは私に対する暴力だ」として、最高裁に上告することも示唆した。TSEでは最高裁での判決が出るまでは選挙キャンペーンを認めるかも審理したが、否決された。
 だが、今回の判決が出たのは投票日にかなり近いため、電子投票の機械から同氏の名前を外すのは不可能だ。そのため、同氏への投票があった場合は無効票として数えられることとなる。
 ガロチーニョ氏は16年以降、今回の件以外でも3度逮捕されている。
 同氏は、1999~02年にリオ州知事をつとめており、14年の知事選でも次点だった。今回の選挙でも、25日に発表された最新の世論調査で16%の支持を集めており、ポデモスのロマーリオと同率2位につけていた。

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