ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》トカンチンス州=農場の木造校舎に国際賞=世界の建築業界が注目

《ブラジル》トカンチンス州=農場の木造校舎に国際賞=世界の建築業界が注目

繊細な木造建設の施設(Leonardo Finotti/Divulgação)

繊細な木造建設の施設(Leonardo Finotti/Divulgação)

 デザインの卓越性と建築的な野心が評価され、社会にも有益な影響を及ぼしている建物を表彰する、RIBA国際賞に、トカンチンス州の農園にあり、教師や生徒840人が暮らす木造の学校が選ばれたと21日付G1サイトなどが報じた。
 キッズ・ビレッジ(子供村)はトカンチンス州フォルモーゾ・ド・アラグアイアにある2万3344平米の施設で、恵まれない地域の子供達に教育を提供する40の学校の一つ。運営と資金提供は、45年の歴史を持つブラデスコ財団だ。
 同財団所有のカヌアナン農場には、労働者や教師、840人の子供が暮らすための宿泊施設、校舎、小さな病院まで整っている。農園内の学校には、小学2年生~高校3年生までの生徒が在学。農牧業専門コース(1年間)も併設されている。
 今年のRIBA国際賞には、16カ国、20の建物が応募。審査員5人が厳しい基準で評価して選りすぐった建物四つが国際賞を受賞した。20日の発表によると、キッズ・ビレッジは国際優秀賞を受賞、設計と建設を担当したマルセロ・ローゼンバーン氏とアレフ・ゼロ・グループは国際新興建築家賞に輝いた。また、ブダペストの欧州中央大学と東京調布の桐朋学園大学音楽部の校舎、垂直林と呼ばれ、建物の壁に植物を配したミラノの高層ビルの三つも国際優秀賞を受賞した。
 キッズ・ビレッジの宿泊施設は、校舎などを挟むようにして、農園の両側に建てられており、男性用と女性用に分かれている。建築期間は2015年9月~16年12月で、17年2月から入居が始まった。

憩いの場でもある中庭(Divulgação)

憩いの場でもある中庭(Divulgação)

 各種の施設は先住民の文化や建築技法を活かしており、キャノピーと呼ばれる木材で屋根を葺いた木造建設だ。梁や柱、柱と柱の間の飾りや間仕切りなどに使われている格子、庭に配した椅子なども、全て木製だ。
 生徒用の宿泊施設2棟には、子供の生活の質を高め、プライバシーを守るため、6人部屋が45ずつ配してある。宿泊施設には、テレビを見る部屋や読書用のスペース、バルコニー、ネットワークを使える部屋、中庭なども設けられている。
 キッズ・ビレッジは今年2月、国際的な建築賞で最優秀教育建築賞も受賞している。

image_print

こちらの記事もどうぞ