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飯星下議=マリリアと泉佐野市が姉妹都市に=最後の訪日、四世ビザ緩和訴え

麻生副総理らと会談した飯星下議(提供写真)

麻生副総理らと会談した飯星下議(提供写真)

 年度末で任期満了を迎える飯星ワルテル連邦下院議員(PSD)は先月13~18日の間、日本への最後の公式訪問を行った。マリリア市と大阪府泉佐野市との姉妹都市協定調印式に出席したほか、麻生太郎副総理や河村建夫衆議と会談し、四世ビザの要件緩和を訴えた。そのほか、日系ブラジル人コミュニティーを視察して要望を吸い上げ、ロドリゴ・マイアー下院議長に報告書を提出した。
 姉妹都市協定は、同市のニッケイ・クラブ野球部にJICAシニアボランティアとして派遣されていた元中日ドラゴンズ選手だった與浦幸二さんが発起人。野球道具の老朽化や不足を知り、泉佐野市に働きかけたことから、昨年4月にマリリア市に対して野球道具一式を寄贈した。
 これがきっかけとなり両市の間でスポーツを中心に文化、経済、人的交流を含む、包括的枠組みを目指し調整が進められてきた。今年4月の同市のジャパン・フェスタに松下義彦副市長ら一行が訪問、仮合意書が締結。先月13日に調印式が行われ、これを以って、正式に発行した。マリリア市の日本との姉妹都市協定は、これで2都市目。
 なお、使節団には、ダニエル・フォンソ市長、ニッケイ・クラブの水野ケンイチ会長も同行。16日には、姉妹都市である広島県東広島市を訪問。今年で締結から38年を迎える。
 一方で、飯星下議は15日に麻生太郎副総理、河村建夫衆議らと会合。来年以降のボルソナロ新政権の見通しについて説明したほか、四世ビザ制度について、日本語能力などの要件緩和の必要性を訴えた。
 その間の日程では、静岡県浜松市で浜松市民評議会の招聘を受け、会議に出席。ブラジル人学校運営についての課題を聴取したほか、労働者支援から起業家支援に重心移動した支援センターの存在など、デカセギ労働者の実態が変わりつつある現状を認識したという。その他、埼玉県上里町にある学校法人TS学園にも視察した。


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 TS学園は、伯教育省公認の小中学校。16年にミシェル・テメル大統領が訪日した際には、同大統領夫人も同校を視察した。飯星下議によれば、同校には2015年から幼稚園が開設。日本にあるブラジル人学校としては初めて日本政府認可保育機関として、助成金も得ている。同校では、日英ポ3カ国語で授業が行われており、生徒は日系ブラジル人子弟のみならず、他の南米諸国出身の日系子弟や、日本の子供も通学しているとか。

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