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31日から薬代値上がり=インフレ上回る4・33%

抗生物質のアモクシルとジェネリックのアモクシリーナ(値上げについて報じた22日付アゴラ紙電子版の一部)

抗生物質のアモクシルとジェネリックのアモクシリーナ(値上げについて報じた22日付アゴラ紙電子版の一部)

 サンパウロ州製薬産業組合(Sindusfarma)によると、今月31日から医薬品価格が値上がりすると22日付現地紙などが報じた。

 昨年の公式インフレ率は3・75%だが、15日に医薬品市場規制会議所(Cmed)が明らかにし、18日付官報に掲載された情報によると、調整幅は最大4・33%となるという。

 医薬品価格は、競合する医薬品の数や製薬会社の生産性、電気代調整率などを加味して調整されるが、昨年は為替がドル高に流れて原材料価格を押し上げたため、公式インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を上回る調整になる。だが、2月に予想されていた4・46%よりは小幅な調整となったようだ。

 22日の時点では。具体的な価格はまだ調整中らしく、保健省からのリストは出ていない。

 だが、例年は、市場に出回る薬の種類などに応じ、三つのグループに分けて調整される。調整幅が最も大きいのは、市場に出回る薬の種類が多いもので、薬の種類が少ないものは調整幅も小さく抑えられる。

 また、政府が定めた価格表に沿った価格をすぐに適用するか否かは、各薬局の判断に任せられる。多くの薬局は、現在抱えている在庫がなくなった時点で、新しい価格表に沿った価格に調整するようだ。

 医薬品の価格調整は毎年行われており、医薬品の使用頻度が高い中高年齢層はより大きな影響を受ける。

 26日朝のTVニュースによると、医薬品価格が値上がりした場合の消費者の自衛手段は、薬の量を減らす、薬を取り替える、薬を買わないなどとなっている。

 サンパウロ州カンピーナス大学が行った調査によると、処方箋通りの薬を買わない(効能は同じだが別の薬と取り替える)と答えた消費者は28%いた。大半(54%)は節約のためで、75%はジェネリックの薬と取り替えるという。

 サンパウロ市南部の薬局で見ると、通常の鼻炎薬は50・31レアルで売っているが、ジェネリックの鼻炎薬だと、28・44レアルのものや19・90レアルのものもあるという。