ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》「エルサレムにはブラジルの商務事務所を」=ボルソナロ大統領が弁を翻す=イスラム諸国は態度を保留

《ブラジル》「エルサレムにはブラジルの商務事務所を」=ボルソナロ大統領が弁を翻す=イスラム諸国は態度を保留

 イスラエル訪問を直前に控えたボルソナロ大統領は28日、テルアビブからエルサレムにブラジル大使館を移転させるのかと問われ、「エルサレムには商務事務所を置くことになるだろう」と語ったと29日付ブラジル各紙が報じた。同発言は、これまでの「ブラジル大使館をエルサレムに移す」からの姿勢変更を示すものだ。

 エルサレムは、イスラエルとは敵対関係にあるアラブのイスラム諸国にとっても重要な意味を持つ都市だ。そこをユダヤ教国イスラエルの首都と認めることは、ブラジルとアラブ諸国の関係を極度に悪化させる恐れがあるため、当初の方針を若干変更した格好だ。

 エルサレムへの大使館移転は大統領の選挙公約で、支持基盤の一つ、キリスト教福音派の要請でもある。

 福音派議員のマルコ・フェリシアーノ下議(ポデモス)は、「アラブ諸国から理解を得るまでの妥協案としてなら、商務事務所の開設も理解できる」と語っている。

 ブラジルは現在、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のラマッラー市、台湾、ニューヨーク市の3カ所に商務事務所をおいている。ニューヨークは商務だけを担当しているが、ラマッラー、台湾は、外交上、公式に首都と認めづらい地域でのブラジルの在外公館的役割も担っている。

 アラブ諸国は、ボルソナロ大統領の出方を慎重にうかがっており、ボルソナロ大統領が実際にイスラエルを訪問する前の声明発表を控えている。また、アラブ・ブラジル商工会議所も28日現在では、何のコメントも出していない。

 

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 東西南北2020年10月16日 東西南北  サンパウロ市の市長候補で、現時点の世論調査で支持率トップのセルソ・ルソマノ氏が、13日に開かれたサンパウロ州商業協会の会合で、「クラコランジア(麻薬常習者の密集地区)の路上生活者は入浴しないからコロナに対する抵抗力がより強い」と発言し、物議を醸した。入浴とコロナへの抵抗力との […]
  • 《ブラジル》交通法改正案を承認=免許証有効期限が10年に=違反ポイント40に拡大2020年10月15日 《ブラジル》交通法改正案を承認=免許証有効期限が10年に=違反ポイント40に拡大  ボルソナロ大統領は13日、交通法改正案を一部拒否権を行使しつつ裁可した。14日付連邦官報に掲載された同改正法では、運転免許証(CNH)の有効期限延長や、ポイント数を40に拡大することなどが盛り込まれている。公布から180日後に発効。13日付G1サイトなどが報じた。 […]
  • 《ブラジル》行政改革は来年に持ち越し=下院議長が見解を示す=経済省も税制改革先延ばし2020年10月14日 《ブラジル》行政改革は来年に持ち越し=下院議長が見解を示す=経済省も税制改革先延ばし  マイア下院議長(民主党・DEM)が11日、行政改革は2021年に持ち越されるとの見解を示したと同日付現地紙サイトが報じた。経済省も9月末に、選挙が近い事などを理由に諸改革にまつわる動きを止めているため、税制改革も来年以降になる見込みだ。  マイア議長の発言はグローボ […]
  • 《ブラジル》コロナ死者数15万人突破=3週連続で感染減少だが高止まり2020年10月14日 《ブラジル》コロナ死者数15万人突破=3週連続で感染減少だが高止まり  世界保健機関(WHO)は13日、ブラジルでのコロナ感染が減速傾向にあるとの見解を表明した。ただし、ブラジルの感染者や死者は今も高どまりの状態にあり、12日の感染者は510万3408人、死者も15万689人に達している。  WHOの見解は13日付のTVニュースなど […]
  • 東西南北2020年10月14日 東西南北  12日の「子供の日」直前の10日、新型コロナの感染拡大で3月21日から営業を停止していたサンパウロ大都市圏の伝統的な遊園地シダーデ・ダス・クリアンサスが営業を再開した。サンパウロ大都市圏と他の5地区は外出規制が第5段階中の4番目の「緑」になり、文化施設などの営業再開が可能とな […]