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“逆ロビン・フッド”なブラジルの年金制度

イギリスのノッテンガム城近くにあるロビン・フッド碑(From Wikimedia Commons)

イギリスのノッテンガム城近くにあるロビン・フッド碑(From Wikimedia Commons)

 昨年の大統領選挙以来、なぜ世の中は、社会保障改革、社会保障改革とさわいでいるのか――。読者の多くもブラジルの年金を日々もらっているだろう。これが安定的に支払われるのかを心配する人もいるのではないか。実際にリオ州公務員は一昨年来、支払いが滞っている。
 そこに見え隠れするのは、英経済紙が「逆ロビン・フッド」と比喩するブラジル社会構造の歪みだ。それを以下、見ていきたい。

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