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Srブラジルで特別番組に=ショーロ歌手片山さん 8日朝9時から放送

伝統音楽の大御所・ボルドリンに抱擁される片山さん(Foto-Pierre Yves Refalo)

 群馬県南部の佐波郡玉村の「ふるさと大使」として来聖した片山叔美(よしみ)さんが7月末に出演・収録したTVクルツーラ局のブラジル伝統音楽最大の人気番組「セニョール・ブラジル」の放送日が決まった。8日(日)朝9時から、特別プログラムとして放映される。同局から「日系コミュニティーの皆さんに、ぜひとも見ていただきたい」と連絡があった。
 片山さんは、ブラジルが誇るショーロという伝統音楽の女王だったアデミルデ・フォンセッカのリオにある自宅に3か月住み込み、直接指導を受けたショーロ歌手。
 8月初旬に来社した際、片山さんは「ボルドリンさんにアブラッソしてもらい、優しく背中を叩かれ、『とても上手だ』と言われ、天にも登る気持ちでした」と語っていた。SESCで収録時、観覧客は総立ちになって大きな拍手を送ったという。
 アデミルデの伴奏をしていたプロ奏者マエストロ・マルコ・ベルナルド氏は、片山さんをプロデュースした坂尾英矩さん(ひでのり、元在聖総領事館の広報文化担当)に対し、「ヨシミは世界で外国人ショーロ歌手としてはトップ」と語ったという。
 坂尾さんは「ブラジル・テレビの全国放送で著名な司会者ロランド・ボルドリンが日本人歌手を招待して特別番組を制作するなんて111年の移住史で初の快挙です。かって『日本人は文化的にブラジルに溶け込まない』と言って日本人移民禁止政策案を提出したミゲール・コート議員に聴かせたいです」と笑った。

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