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ビジネス日本語講座2月開講=18日、22日に説明会

村信政幸講師と藤永英明カルロス理事

 日伯文化連盟(アリアンサ、吉田エドワルド理事長)が実施する「日本語ビジネスコミュニケーションコース」が2月から開講されるにあたり、18日(土)と22日(水)にワークショップを兼ねた説明会が開催される。

 この講座は2018年に開始され、今回は第3期目の募集となる。タカラべルモント社の元駐在員、村信政幸さん(67、鳥取県)が講師を務める。1回の授業は2時間で、前期後期に16限ずつある。それを2年間受けて修了となる。

 N2レベルの日本語能力をすでに身につけている人が対象で、「ビジネスにおける敬語の使い方」「名刺交換のルール・名刺交換のロールプレー」から「席順の作法(会議室・食卓・タクシー)」「ビジネス文書の書き方」「顧客からのクレーム電話の受け方」「乾杯の音頭・来賓としての挨拶」など16のビジネスシーンを想定して、実践的なビジネス日本語を学習する。

 村信さんによれば、日本進出企業や日系企業にすでに勤めている会社員、これから勤めたい希望を持つ人、日本企業とビジネスの付き合いが多い人などが主に学んでいるという。

 村信さんはビジネス日本語を勉強するメリットとして、「日系人社員にはすでに英語やスペイン語を流暢に使いこなす人が多いわりに、補助的業務についている。ビジネス日本語学習を通して日本企業内での振るまい方を習うことで社内評価を高め、その人が本来持っている能力が十分に発揮できるようになるのでは」と説明する。

 第1期卒業生でもある藤永英明カルロス文化担当理事は「普通の日本語学校では教えない内容。日本企業について知っておくべき習慣や日本的な常識が習える。日本社会や文化に関する様々な内容が込められた講座なので、ビジネスマンでなくても勉強になる。本格的なビジネス日本語を学びたい人なら、誰でもどうぞ」と薦めた。藤永理事はフリーの通訳として仕事をしており、日本企業との付き合いが多い事から受講した。

 18日(土)のワークショップは、同連盟のピニェイロス校(Rua Deputado Lacerda Franco, 328)で、午前9時から10時半まで。22日(水)は午後7時から8時半まで。

 問い合わせや申し込みは、ピニェイロス校(pinheiros@aliancacultural.org.br、電話11・3031・5550)まで。またはサイトhttps://www.eventbrite.com.br/e/workshop-de-nihongo-business-communication-course-tickets-85827037981)からの申し込みも可能。

 

 

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 アリアンサのビジネス日本語講座では、昨年末に第1期生7人が卒業した。講師の村信政幸さんは「ずっと会社員人生を送ってきて営業ばかりしてきた人間が、日本語教師をやるようになり、卒業生まで出した。あの時は、つい涙ぐんでしまいました」と思い出す。タカラべルモント社駐在員は2011年から14年まで。その後日本に帰って日本語教師の研修を受け、2016年に再渡伯して、念願のビジネス日本語の教師になった。会社員の経験が豊富だからこそできるビジネス日本語の教師は、まさに天職かも。

 

 

 

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