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東西南北

 マンデッタ保健相は7日、ブラジルの中国大使館に自ら電話をかけ、同国大使のヤン・ワンミン氏と会話を行った上で、新型コロナウイルスに関して、両国間の協力を確認しあったという。ヤン氏といえば、大統領三男のエドゥアルド下議やウェイントラウビ教育相が、コロナウイルスのパンデミックを「中国による陰謀」と発言した際に強く抗議した人物だ。同氏が抗議した後もボルソナロ派が反中国を煽るネットでの運動を展開したため、心配もされたが、マンデッタ氏が仲介役を買って出た。中国はマスクや人工呼吸器の世界的供給国で、現在は引く手あまただ。 
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 新型コロナウイルス対策として、「大勢の人が集まる機会」は避けるべきものとされているが、サンパウロ州イタペセリカ・ダ・セーラでは、3月に大人数を招いて誕生パーティを行った一団から14人がコロナに感染し、60~62歳の兄弟3人が亡くなる悲劇が起きた。しかも、その亡くなったうちの一人は、誕生日を祝われた女性の夫だったというから、その女性にとっては「呪われたパーティ」になってしまった。パーティを行ったのは、同州で非常事態宣言と外出自粛令が出る1週前の3月13日だった。 
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 10日は「受難日(パイション)」の休日で、12日の復活祭(パスコア、イースター)まで3連休となる。サンパウロ州の海岸部などは毎年、この連休は大勢の人で賑わうが、今年はコロナウイルスに伴う外出自粛令(クアレンテーナ)の影響で、観光客の流入を止めなくてはならなくなっている。今年のパスコアは浜辺でではなく、ビデオ通話などで祝ってみては。 

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