ボルソナロ大統領三男のエドゥアルド下議(社会自由党・PSL)が起こしていた、上下両院合同のフェイクニュースに関する議会調査委員会(CPMI)差し止め請求が、最高裁のジウマール・メンデス判事によって却下された。4月30日付現地サイトが報じている。
エドゥアルド下議は4月20日に、CPMIの継続停止と昨年12月に行われた委員会の無効化を訴えていた。
12月の委員会は2度開かれ、その内の1回では、エドゥアルド氏と同じ政党で、同氏の後任のPSL下院リーダーでもあるジョイセ・ハッセルマン氏が招かれ、連邦政府のフェイクニュース拡散グループ「憎悪部隊」のリーダーは、大統領次男カルロス氏とエドゥアルド氏の二人だと証言していた。
エドゥアルド氏は訴状で、CPMIが方向性を失い、自分を迫害する場になったと主張した。
だが、メンデス判事は、「CPMIは行うべき活動を実践したにすぎない」とし、ジョイセ下議の行動を正当化した。
フェイクニュースのCPMIは、これによって活動継続が保障された。
同CPMIには先月24日にボルソナロ大統領との対立で電撃辞任したセルジオ・モロ前法相の参加が見込まれており、注目度が高まっている。
前法相は、大統領を告発するためではなく、辞任当時、大統領府内で行われていた不正な活動に関する重要な証言を行うために参加するとの意向を明らかにしている。