新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ景気が回復し始めた事を受け、機械・装置製造業が9月に、国内市場中心に昨年同月比で13・3%増となる139億レアルを売り上げた。
9月の売上増は、パンデミックによって経済活動が停滞していた間の遅れを取り戻そうとする動きを反映したものだ。今年に入ってからの累積額は972億レアルで、昨年同期を1・3%下回っている。
ブラジル機械装置工業会(Abimaq)は28日、パンデミックによって起きた国内市場での売上低下はほぼ取り戻せたとの見解を明らかにした。国内市場での売上回復は、農業機械の販売改善と、外国産の機械や装置を国産品に取り換える動きが後押ししたという。
輸出は昨年同月より23・7%少ない6億4800万レアルで、7カ月連続で売上が落ちた。今年の累積は53億レアルで、昨年同期比で27・7%減っている。
輸出回復には時間がかかると見られており、当面は国内市場に焦点を当てた製造・販売活動が続く見込みだ。(28日付アジェンシア・ブラジルより)