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2020の記事一覧

わが体験的感冒予防法=サンパウロ州アルミニオ市在住 塩見岳人(しおみがくんど)

 「二十年以上風邪をひかないんですよ」と言うと、人の反応はさまざまである。信じる人、信じない人に分かれるのだが、信じるにしても素直には信じない。あるいは、――自慢しているナ、もしかしたら嘘かも知れない――と思われて話がシラけてしまう。  「ほう」と言ってニヤニヤして私の顔を眺めている人もいる。「何か秘訣でも?」などと聞いてくれる ...

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《ブラジル》緊急援助金の支払い開始=非正規雇用者らに600レアルを3回=登録者は既に2600万人

 【既報関連】コロナショックによる経済的な影響を緩和するため、非正規雇用者、失業者、自営業者、家計の長である母親などへの緊急援助金の支払いが9日に開始された。同日付現地サイトが報じている。  緊急援助金は、1回600レアル、家計の長である母親には1200レアルを3回にわたって支給する。  支払いを担当する連邦貯蓄銀行(Caixa ...

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《ブラジル》ボルソナロ大統領=隔離終了を放送で訴える=最高裁が即座に差し止め=クロロキン問題にも固執

 ボルソナロ大統領は8日の政見放送で、州知事たちが行っている新型コロナウイルス対策の外出自粛令(クアレンテーナ)を批判し、仕事に戻れと呼びかけた。だがその直後、最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が、隔離政策差し止めを禁じる司法判断を出した。   大統領は、まだ試験段階のクロロキンとその発展系のヒドロキシクロロキンを初期段 ...

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コロナ禍=感染者1万7857人、死者941人に=遺体取り違えの悲劇まで

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大が加速し、8日の感染者は2210人増え、死者は2日連続の100人越えとなる133人増を記録した。9日午後5時の保健省の発表によると、感染者は1万7857人、死者は941人に増えているが、医療現場での混乱で、遺体の取り違えまで起きたと9日付現地紙サイトが報じた。  8日の感染者数を最も押し ...

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コロナ禍=3月は食品の値上がり目立つ=全体的に低インフレの中で

 新型コロナウイルスの影響で、3月は食品で値上がりが目立っていたと、9日付フォーリャ紙サイトが報じている。   地理統計院(IBGE)が9日に発表したところによると、3月は食品価格が前月比で1・13%上昇し、2月の0・11%を大きく上回っていたことが分かった。   価格上昇が特に目立ったのは、20・39%値上がりしたニンジンを筆 ...

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《ブラジル》低所得者層の電気代を免除=ネット、水道でも同様の動き

 【既報関連】新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃を和らげるため、ブラジル連邦政府は8日、低所得者層には4~6月の電気代を全額免除するという暫定令(MP)を出したと8日付現地サイトが報じた。  連邦政府による電気代免除期間は4月1日から6月30日までで、免除対象は月々の電力消費量が220キロワット時(kWh)までの世帯だ。 ...

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東西南北

 8日の夜のボルソナロ大統領の政見放送は、外出自粛令を止める呼びかけと、世界でもまだ試験段階の薬品の処方を勧めるもの、という物議を醸す内容だったが、世間へのインパクトはそこまで大きくなく、ツイッターでの話題にもあまり上がらなかった。大統領支持派の人は「ボルソナロにノーベル賞」などのハッシュタグもあげていたが、その盛り上がりも今一 ...

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《ブラジル》コロナ禍=人工呼吸器不足解消に皆が奔走=空軍機で運び、技師らが直す

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大で、重症患者用の人工呼吸器の需要が増える中、国防省と全国工業連合(CNI)が連携し、人工呼吸器を修理する動きを始めた。  国防省とCNIの連係プレーは、メンテナンス不足などで使えなかった人工呼吸器を空軍機で運び、技師達が修理を行うという形で実現した。  具体的なオペレーションは、6日午後 ...

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コロナ災禍 連帯メッセージリレー=(4)=重要な役割果たす日系医療・福祉機関=全伯500日系団体の連携緊密化へ=ブラジル日本文化福祉協会会長 石川レナト

 新型コロナウイルス(Covid-19)のパンデミックという新たな課題に人類が直面しているこの時期において、ニッケイ新聞社による「連帯メッセージリレー」の呼びかけ、および、ホームぺージでの情報無償提供の決定は、我々日系社会にとって大変心強いものであると、心からの感謝と支持を表明致します。  我々文協は、ブラジル社会全体はもとより ...

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新日系コミュニティ構築の鍵を歴史に探る=傑物・下元健吉=その志、気骨、創造心、度胸、闘志=ジャーナリスト 外山脩=(10)

 1934年の暮れ近く、またも危機が襲った。11月、ピニェイロスの市場(いちば)で、仲買人がコチアのバタタをボイコットし始めたのである。カリネイロ(手押し車で売り歩く小商人)まで引き込んで、この挙に出た。コチア側は虚をつかれた。丁度、出荷の最盛期で、大事になりかねなかった。  彼らがボイコットを起こした理由は――。  その頃、コ ...

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