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《記者コラム》「ボルソナロの国」で陰謀論が盛り上がらなかったのはなぜか?

米国連邦議会議事堂占拠の様子(Twitter)

米国連邦議会議事堂占拠の様子(Twitter)

 6日、米国のワシントンDCの連邦議会議事堂がトランプ大統領支持者によって占拠された事件は全世界に衝撃を与えた。それと共に話題となったのが「陰謀論者」と呼ばれる人たち。
 実際に議事堂へ突入を企てたり、選挙終了後2カ月かけても選挙結果を何一つ覆せなかったにもかかわらず、トランプ氏の唱える「バイデン氏の不正」を信じて疑っていなかった人たちだ。
 こういう人たちは米国のみならず世界中に存在するが、それがとりわけ日本人に多いことがコラム子の注意を引いた。
 彼ら日本人の陰謀論者は、本国の陰謀論者同様に「Qアノン」や大紀元時報などが唱える陰謀論を信じ、大手メディアからファクトチェックされフェイクニュースとされたものを「不正の証拠」として騒ぎ立てている。
 その勢いは議事堂占拠事件後もあまり変わっていない。その事件の数日後には、彼らの唱える陰謀論が日本のツイッター・トレンドのベストテンに3つも入る事態が起きていた。
 では、そのとき、ブラジルはどうだったか。もしかしたら、「そりゃ、トランプ氏を慕うボルソナロ大統領の国だから当然盛り上がったであろう」と思う人もいるかもしれない。だが、その答えは「全くの不発」。

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