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《ブラジル》商業とサービスの信頼感指数=どちらも3カ月連続で上昇
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)によると、6月の商業とサービスの信頼感指数は共に、3カ月連続で上昇したと29日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
6月の商業の信頼感指数は95・9ポイントで、前月より2ポイント高かった。これは昨年9月の99・6ポイント以来となる高い数字だ。商店主達の信頼感は6部門中4部門で上昇した。
現状に対する評価は前月比で9・3%高い104・2ポイントとなったが、将来に対する信頼感は5・9ポイント下がって87・6ポイントとなった。
信頼感指数は0~200で表され、100を超えた場合は、肯定的な評価をしているといえる。将来に対する信頼感が低下したのは、緊急支援金の支給延長がはっきりしていない事などが影響している可能性がある。
他方、サービスの信頼感指数は93・8ポイントで、前月比で5・7ポイント上昇した。この指数は、新型コロナのパンデミック前の昨年2月に記録した94・4ポイント以降で最も高くなっている。
現状に対する評価は前月より4・7ポイント高い88・7ポイント、将来への見通しは前月比で6・7ポイント高の99・1ポイントだった。
サービス業は新型コロナのパンデミックの影響を最も強く受けた業界の一つで、外出規制の緩和が遅れている事や、新型コロナ感染症用のワクチン供給が不安定である事などで、現状への評価が伸び切らなかった可能性がありそうだ。
他方、各自治体が争うようにワクチン接種の日程を前倒ししようとしている事は今後の見通しを明るくする要因だ。対面でのサービスでは特に、ワクチン接種が普及すればこれまで以上の安心や安全が保障されるという期待感が高まっている可能性がありそうだ。