6月25日に上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)以来、ルイス・ミランダ下議への注目度があがる一方だ。かねてから高い注目を浴びていたこの日の証言で、「ボルソナロ大統領は、(インドのコロナワクチンの)コバクシンの不正契約で(連邦政府リーダーの)リカルド・バロス下議が関与していたことを事前に知っていた」と発言。ボルソナロ氏を窮地に追い込んだためだ。
この言動をめぐり、国内のネット上では「歴史は繰り返す」「ミランダ氏はペドロ・コーロルの再来だ」「いや、ロベルト・ジェフェルソンだ」との声があがっている。これがなんともブラジルらしいし、この国の政治史を語る上でのキーワード的人物だと改めて思わされた。そして、こうした反応はきわめて適切だとコラム子は思った。
そこで「ペドロ・コーロル氏」「ロベルト・ジェフェルソン氏」が何を意味するかを振り返ってみたい。