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NCC=テニス部長に大崎エニオさん=統合と革新を掲げて1千人統括

テニス部長の任命証明書を手にする大崎エニオさん

テニス部長の任命証明書を手にする大崎エニオさん

 サンパウロ州アルジャ市にある日系最大のスポーツクラブ、ニッポン・カントリークラブ(鴨井春海ルーベンス氏、以下NCC)のテニス部の新部長就任式が、7月24日午後2時からグァルーリョス市サドキン区の同テニス部イベント会場で行われた。新部長には大崎エニオさん(56)が就いた。会場には約500人が参加、舞台上で佐々木ヴァルテル評議会長(前会長)がステンレス版の任命証書を渡した。エニオさんは「32年の伝統を引き継ぎ、若年層の育成に努めたい」とあいさつした。
 大崎エニオさんは聖市生まれの三世。今年56歳になる。26歳の時にテニスを始め、聖市内のテニスコートで約20年間練習し、46歳の時、日本カントリークラブのテニス部に入会。テニス歴は計30年になる。
 新部長就任の抱負として「インテグラソン(統合・無差別)」と「イノヴァソン(革新)」についてそれぞれ述べた。
 インテグラソンについては、会員同士が家族のような付き合いをし、人種、性別、言葉、文化などの偏見を撤廃し、日系・非日系を問わずに会員を増やし、テニス部組織を拡大していきたい。
 イノヴァソンについては、テニス競技大会のコンピューター化を進め、試合の組み合わせなどのスピード化を図りたい。また、新型コロナ禍を契機に、ワッツアップなど携帯電話を駆使して新しいコミュニケーション・システムの構築を模索したい。日本カントリークラブでは毎年、55歳以上の男子、40歳以上の女子選手を対象に『日系テニス大会』を主催している。

日本カントリークラブ創立者の山本勝造について語る山川アウバロさん

日本カントリークラブ創立者の山本勝造について語る山川アウバロさん

 テニス部の部員は約1千人。ブラジルではテニスはハイクラスのスポーツとされ、日系人が80%、非日系人が20%を占める。テニスコート18面とイベント会場を所有する。土曜日には3歳から18歳までの幼児から青年たち360人を対象にテニスを指導、選手育成に努めている。
 テニス部のあるアメリカの各大学ではテニス選手の引き抜きがあり、日本カントリークラブからも毎年数人がスカウトされ、今までに30人近くの選手が入学している。日本の大学にも同様のシステムがあり、5人が入学した。
 日本カントリークラブの創立会員(67人)であり、第1回理事会のメンバーでもある山川アウバロさん(85)さんは「日本カントリークラブ創立者の山本勝造さんは厳しい人で、テニス部をつくろうと提案すると〝クラブの中にクラブを作るな〟と言って叱られた。その日には反対されたが、翌日には考え直してくれ積極的に若者を応援してくれた」と創立者を懐かしく振り返った。

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