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文協図書館に794冊寄贈=娘と同居、亡夫の蔵書を

寄贈された794冊を前に記念撮影

寄贈された794冊を前に記念撮影

 7月15日、ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)の図書館に、個人から日本語の本794冊が寄贈され、譲渡式が行われた。
 本を寄贈したのは大山澄子さん(84歳、神奈川県)。本は2年前に亡くなった夫の学さん(まなぶ、行年87歳、鹿児島県)が所蔵していた本で、「本を読まないと眠れない」程の読書家だったという。
 本は小説から政治など幅広く、近年出版された本も多い。澄子さんは娘の作田エレーナ高子さん(二世、59歳)と同居することになり、寄贈先として文協を高子さんが探してくれたという。
 譲渡式には、山下リジア副会長や永江久恵ネイジ図書委員会委員長、事務局の中島エドアルド剛事務局長も出席した。
 

二人にそれぞれ蘭の鉢植えをプレゼントするところ

二人にそれぞれ蘭の鉢植えをプレゼントするところ

「来るのは初めて」という澄子さんに中島事務局長は挨拶で「図書館に所蔵されている6万冊は、今の文協ビルが出来る以前から寄贈を受けたもの」と説明。ほとんどが日本語書籍で、現在協会が購入しているのは雑誌のみだという。
 続いて山下副会長は「文化センターとして様々な本が有ると言う事は非常に嬉しいです。最初めの利用者は日系人だけでしたが、最近は研究目的の伯人も訪れる事があります」と寄付を感謝する。
 永江図書委員長は「是非多くの人に図書館がある事を知ってもらいたい」と語り、寄贈のお礼として二人に蘭の鉢植えがプレゼントされた。

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