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オンライン授業と対面は共存できる=パンデミック後の日本語教育は《6》=ピラール・ド・スール日本語学校教師 渡辺久洋

JICA生徒研修聖南西地区選考会(提供写真)

JICA生徒研修聖南西地区選考会(提供写真)

 パンデミック後、ブラジルの日本語教育界はどのように変わるか?

 結論を書くと、 
(1)「Pos継承日本語教育」の日本語学校はかなり減少している。そして、数年でさらに減少する(これはきっとブラジル日本語センターの理事・理事教師から猛バッシングを受けるやつでしょう。そうならないように必死にやっているわけですから。でも本音はそうです。外れたら嬉しいです)。
(2)「Pos継承日本語教育」から「成人対象」により比重を置き、「Pos継承日本語教育」は細々と行う日本語学校が増える。
(3)成人に対する授業はオンライン化が進む。
(4)学校所属ではなく、個人教師が増える。
(5)成人を対象とした「オンライン授業」を行う教師と「Pos継承日本語教育」を行う教師に分かれ、教師が徐々に区別化していく(授業・教育活動を行う上で習得すべきものが、より一層異なっていくと思われるので)。

校内マラソン大会(提供写真)

校内マラソン大会(提供写真)

 どんな日本語学校、日本語教師がオンライン時代に生き残れるか?

 パンデミア収束後の「オンライン時代」に生き残れる日本語学校や日本語教師という前提であれば、次の様ではないでしょうか。
 自分の中では、成人対象は「オンライン時代」が到来するのかなという気はするのですが、「Pos継承日本語教育」には「オンライン時代」はやってこないと考えています。
 パンデミックがあってもなくても、またオンライン授業であっても対面授業であっても、生き残る条件はほぼ変わらないと思います。以下の条件を満たす学校や教師が生き残るのではないでしょうか。
【学校】
★確固たる教育理念・ビジョンを持ち、それらに従って活動を実践しているところ。
★多くの市民に、他の習い事よりも日本語学校の活動・教育に価値や意義を感じてもらえているところ。
★教師だけでなく、保護者や文協がいろいろな面で理解、応援、協力して、日本語学校存続(発展)のために力になってくれているところ
★地方都市の日本語学校(単純にパイが多い)
【教師】
★日本語教育に情熱のある人、プロの日本語教師だと強い誇りを持っている人。
★安易に周りに流されず強い信念を持っている人。
★自分で考えて必要な行動ができる人。
★特に新人・若手または経験の浅い教師の場合、周りが認めてくれる1人前の日本語教師としての実力がつくまで、その日本語学校で自分の立場を理解して、すべきこと・授業・活動・業務などに責任をもってしっかりと取り組み、苦労を厭わない人。
★自身やその学校の長所をしっかり分析でき、場合によって加えたり変えたりできる人。
★多面的かつ客観的に物事を考え分析することができる人。
★学習者・日本語学校のために今を一生懸命頑張っている人。
★パソコン・ネットに詳しく、新しいツールにも興味を持ちすぐ使いこなせる人。
 要は、子ども達に指導していることと同じで、「いかなる状況でも自分自身で多面的にしっかりと考えて、頑張って、責任をもって行動できる人」ではないでしょうか。(終わり)

 

 

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