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リオ北部のロープウェー=来年3月から運行開始へ

ニッケイ新聞 2010年12月22日付け

 リオ市北部のコンプレクソ・ド・アレモン区のファヴェーラに張り巡らされたロープウェーがようやく完成、3月の落成式を目指して21日から試行運転を開始する。同日はルーラ大統領も現地を訪れ、ボンスセッソ駅からモーロ・ダ・バイアーナ駅間を試乗したようだ。21日付エスタード紙が紹介した。
 コロンビアのロープウェーをモデルに2億1千万レアルをかけて実現したプロジェクトは、同地では初の経済活性化計画(PAC)の事業。バスターミナルがあるボンスセッソからファヴェーラにある丘を結び、モーロ・ド・アデウス、モーロ・ダ・バイアーナ、モーロ・ド・アレモン、イタラレ・アウヴォラダ、ファゼンジーニャの全6駅が設置される。
 全長3・5キロメートルで、152機のゴンドラを運行。8座席が設置されたゴンドラは10人乗りで、1日の利用者は3万人を見込む。ロープウェーの利用により、今まで車で1時間かかっていた道のりも15分に短縮される事になる。
 一方、リオの犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョ一掃のために派遣された警察官から、恐喝や強盗の被害を受けたと苦情を洩らす同地住民たちは、ルーラ大統領の訪問を機にその被害を報告するという。

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